雨空に

 朝から降ったりやんだり、その間隙をぬって出かけてみました。
先日コナギを見た田んぼのそばの休耕田、雨空に「ツユクサ」が映えています。そのそばで『ヨメナ』も空を見上げていました。ヨメナは万葉でウハギと呼ばれ、若菜摘みの草として知られています。若葉は特有の香りが有り、菜飯やあえ物、天ぷら、汁の実にしても美味しいようです。
あんなに待ち望んだ雨では有るが、そろそろ明日は・・・・icon01
明日は早くも10月、一年も3/4が過ぎた。「歳月人を待たず」・・・実感icon10



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2009年09月30日 Posted by 松ぽっくり at 16:29Comments(0)休耕田

かえり花

 待望の雨が降った!土手の草達にも生気が戻りました。ついでに蒸し暑さも付いてきました。
ついこの間、草刈りをした斜面に『フタバハギ』のかえり花がぽつんと咲いています。昨日は気付かなかったので、昨夜の雨をもらって今朝に咲いたのでしょう。葉はすでに黄色くなりかけいます。ギリギリの所で間に合ったようです。
この場所で最初に開花を確認したのが4月の末、あれから5ヶ月、同じような気候と感じたのでしょうか?
明日も、もう一日雨の予定になっています。これで秋の草達も勢いづいてくれるかなicon14



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2009年09月29日 Posted by 松ぽっくり at 14:40Comments(0)フィールド

コナギ

 近所のSさんから情報を頂いて出向いてみた。そこはSさんが畑を借りて自給用の野菜を作っている隣の田んぼで、一部分だけ刈り取りが済んでいてそこの少し水の残った所に『コナギ』が花を付けていました。
沼などに生える「ミズアオイ」と同じ仲間ですが、花の位置が低く小さいので意外と花に気付きません。
花には6本の雄しべが有りますがその内の1本だけが目立って大きく、丁度その位置に有る雌しべに花粉を渡します(同花受粉) 
名前は小さいナギ(ミズアオイの古名)で「小菜葱」となります。
この辺りは通りから少し入った所で、意外と田んぼが残っていました。又少し散歩の範囲が広がりそうです。



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2009年09月28日 Posted by 松ぽっくり at 14:27Comments(0)田んぼ

彼岸明け

 きょうは彼岸明け、残暑と云う言葉が正しいかどうか分からないが日中はそこそこ暑い。
河原の広場では白線が引かれ、万国旗を張って、明日の「○○町内.大運動会」の準備が進んでいる。
土手の下の柳が並んでいる下に『キンミズヒキ』が一本だけ立っていた。小さな花が縦に並んでいる様をタデ科のミズヒキにたとえ、花が黄色なので「金水引」となったようです。一応「バラ科」に分類されます。
ガク筒の一部がかぎ状にになり果時にも残ってズボンなどに強力にくっつきます。
日が傾くとコオロギの声が行く先々から響いてくるようになりました。



キンミズヒキ  
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2009年09月26日 Posted by 松ぽっくり at 18:08Comments(0)フィールド

ホントに小さな

 田んぼは収穫の時。刈り取った稲束をじいちゃんが丸太の馬に掛けています。
そんな田の片隅で『キカシグサ』が肉眼では見えないような小さな花を付けていた。ホントにホントに小さな花、その直径は3㍉ほどですが、ルーペで見ると透き通るようなうすいピンクが中々です。
ガクとガクの間には小さいながらもしっかり花弁もあるのです。
その昔は田んぼの代表的な雑草の一つでしたが、除草剤の普及で大分少なくなっています。
きょうも思いの他、暑い日でした。



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2009年09月25日 Posted by 松ぽっくり at 18:24Comments(0)田んぼ

藪蚊に耐え

 天高く・・爽やかな秋晴れ、でも気温は少々高め。秋晴れに誘われて少し足をのばして突き当たりの藪の中に降りてみました。夏の盛りの鬱蒼とした感は大分薄れ歩きやすくなっている。藪のはずれあたりに 『カラスノゴマ』が群生して黄色い花を付けている。今年はどういう訳かこの草と「ラセンソウ」がやけに目に付きます。どちらも「シナノキ科」なのですが何か理由が有るのでしょうか?
花をよく見ると真中の雌しべを囲んでスーと伸びているのが「仮雄しべ」その周りで座った時の人の足のような形をしているのが完全な雄しべです。
果実は細い筒状で中にゴマのような種が入っています。と云う事で、役に立たない胡麻=「烏の胡麻」と名付けられました。
草の前でカメラを構えているとたちまち藪蚊が集結して襲ってきます。あの羽音を聞くと落ち着きを失ってもうダメ、早々に退散です。


カラスノゴマ  
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2009年09月24日 Posted by 松ぽっくり at 20:06Comments(0)突き当たりの藪

休耕田

 近所の休耕田、今年は矮生ヒマワリの種をまいて、ひとしきり花が咲いてそれも一段落、またぞろ草たちが勢力を広げてきた。その中に『クサネム』も何本か見受けられる。すでに盛りは過ぎ豆果もできているが花も残っていたので取り上げてみた。花自体はノッペリとしていて今ひとつと云う所でしょうか。静岡でもある所には沢山有りますが、フィールドではあまり見ません。
名前は葉がネムノキに似ているので「草合歓」となりました。この草もネムノキと同じように暗くなると葉を閉じます。
SWの最終日、彼岸の中日は暑くなし寒くなしの好日となりました。




クサネム  
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2009年09月23日 Posted by 松ぽっくり at 17:12Comments(2)植物

ホシアサガオ

 早朝の雨も上がって一時日も差してきた。
近所の水路の脇に『ホシアサガオ』が咲いていた。いつも通る所なのに見落としていました。先日取り上げた「マメアサガオ」と同じくらいの小さなアサガオで、花の色は薄いピンクで中心の色が濃くなっているものが多い。熱帯アメリカ原産で、関東以西に多く帰化しているようです。
名前は小さな花が沢山咲く事から「星朝顔」になったのではないかと思われます。
 フィールドは草を刈った後の斜面におびただしい数のヒガンバナが燃え上がりました。強力な色彩は一種異様な光景に映ります。


ホシアサガオ  
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2009年09月22日 Posted by 松ぽっくり at 15:05Comments(0)植物

太陽の花

 フィールドでもキンモクセイの香りが漂うようになった。花はまだポツリポツリとしか咲いていないが、それでもそばを通ると振り向かされてしまう。
 他の所に比べると少し遅いが河原の『キクイモ』もやっと咲き始めた。周りにススキなどの大きな草があるため背丈は随分と伸びて、180cm位は有るでしょうか?
名前は花が菊の花に似ていて、地中に大きな芋(塊茎)を作るため「菊芋」となりました。戦時中は加工用、飼料用として各地でよく栽培されたようです。
ヒマワリなどと同じ仲間で「太陽の花」と云う意味の属名が付いています。
 ムクドリの群れも大きくなって、もうすぐ鷹の渡る頃になります。


  
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2009年09月21日 Posted by 松ぽっくり at 16:35Comments(0)フィールド

アメリカキンゴジカ

 秋晴れ、好日、行楽日和、スポーツの秋、と云う事で私も今日は河原でGGなどに参加させていただきました。face10
近所の県道沿いの取り残されたような田んぼの前に『アメリカキンゴジカ』が沢山咲いていました。なんか、怪獣のような名前で驚いてしまいます。そもそもは花が一日の午時(昼)だけ開くアオギリ科の「ゴジカ」と言う赤い花が有って、その花に似ていて花の色が黄色なので「キンゴジカ」(アオイ科)が名付けられ、その花の仲間で熱帯アメリカ原産の花と言う訳で『アメリカ金午時花』が名付けられたようです。疲れる話です。icon10
巷では「キンモクセイ」の香りが取りざたされる頃になりました。


アメリカキンゴジカ  
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2009年09月20日 Posted by 松ぽっくり at 15:50Comments(0)植物

白いガラス細工の…

 今シーズン初めてモズの高鳴きを聞いた。
日差しがなくて汗とは無縁の日。スズムシの声に誘われて河原に降りてみた。
カワラヨモギとススキの中に『カワラハハコ』が一株たたずんでいる。全体に細い毛が多く、葉の裏には綿毛が密生するので白っぽく見える。
地下茎を延ばして増えるので群生する事が多いが、この株はまだ仲間を増やす前のようだ。
枝先に白いガラス細工のような花を沢山付けていた。名前はハハコグサに似て河原に多いので「河原母子」となんとも単純。
明日は又秋晴れが戻るらしい。

カワラハハコ  
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2009年09月18日 Posted by 松ぽっくり at 15:47Comments(0)フィールド

ヤハズソウ

 気持ちの良い朝です。こんな日はフィールドを行き交う人の数も増えます。
ヤハズソウ』がやっと咲きました。条件が良ければ8月には咲く花でしょうが、このところの土手は乾きに乾いていましたので遅れたものと思います。空き地や道端に普通に見られるマメ科の草です。
小さな葉を引っ張ると、ヤハズ形にちぎれる事から『矢筈草』の名が付きました。 子供たちは「はさみ草」と呼んで遊びます。
こんな気候になると何故か旅に出たい気持ちになります。



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2009年09月17日 Posted by 松ぽっくり at 13:12Comments(0)フィールド

メドハギ

 朝からドンヨリとした空模様、予報では3時頃から雨がぱらつくとか、 フィールドはかなり涼しい。ついこの間の暑さがうそのよう。
河原に林立している『メドハギ』が2本3本と花をつけ始めた。花は茎にくっついて咲き、花の色は黄白色に紫色の模様が入っているがあまり目立たない。閉鎖花も葉腋に数個づつ付き、閉鎖花からできた果実のガク片は短い。
名前の由来は昔この茎を占いの筮(メドキ)に用いた事による。後世は竹で作った筮竹(ゼイチク)が多くなった。
昼過ぎ、予報より早く小雨が落ちてきた。

メドハギ  
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2009年09月15日 Posted by 松ぽっくり at 14:15Comments(0)フィールド

赤い花

 本日も秋晴れの好日。青い空に『ヒガンバナ』が赤く燃えています。
他より少し遅れましたが、草刈りの終わった斜面から一斉に姿を見せ始めました。
この花は古い時代に中国から渡来したと考えられ、日本のものはほとんど結実せず、種ができても発芽しないようです。球根に「アルカロイド」を含み有毒ですが、昔は飢饉の時、水に良くさらして食用にしたようです。
別名の「曼珠沙華」は赤い花と云う意味とか。この他にも「ハミズハナミズ」「タイマツバナ」「ハコボレ」など別名や地方名が多く、その数は500を超えると言われています。
一つずつ証を見せて、季節が進んでゆきます。


  
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2009年09月14日 Posted by 松ぽっくり at 13:22Comments(2)フィールド

マメアサガオ

 昨夜は予報通り有る程度まとまって雨が降りましたが、土手の草たちは今一つ物足りなさそう face10
それでも枯れたふりをしていた「コセンダングサ」は生気を取り戻していました、さすがとしか言いようがない。
斜面の下の茶畑の横では『マメアサガオ』が雨を頂いて沢山花を付けました。北アメリカ原産で主に関東以西に帰化しているようです。 花は「マメ」と付くように小さくて径 1.5㌢ほど、色は白が多く、上から見ると5角形をしています。
今日は日曜、河原は大賑わいです。秋晴れの下、運動するには良い季節になってきました。



マメアサガオ  
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2009年09月13日 Posted by 松ぽっくり at 15:37Comments(0)フィールド

田の畔 ⑦

 今日はまとまった雨が降る様な事を聞きましたが、朝方お湿りが有って上がってしまった、後は夜に期待するのみ。icon03
じいちゃんとばあちゃんが家族で食べるだけ作っていると云う小さな田んぼ、ばあちゃんが草取りをする間隙をぬって田んぼの雑草と言われる草が次々と花をつける。
田んぼ第7弾『ウスゲチョウジタデ』小さい草が多い中、この草は高さ30~70㌢と割と大きくなる。名前は「薄毛丁字蓼」と書き、全体が「タデ」に似て、花が「チョウジ」の花に似るため。そして全体に毛が多いタイプなので「ウスゲ」が付きました。田んぼの他、水湿地などに生えます。
土曜の午後の河原は少年野球の元気のいい掛け声が響き渡っています。

ウスゲチョジタデ  
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2009年09月12日 Posted by 松ぽっくり at 16:13Comments(0)植物

ムカゴ

 乾いた風に乗って葛の花の香が流れてきます。横暴なまでにテレトリーを広げる「クズ」には複雑な心持ではありますが、その香りはほのかに甘く、横暴さを忘れさせます。
土手の下の茶畑の隅で『ニガガシュウ』がムカゴを沢山つけていました。
ヤマノイモ」のムカゴはイモと同じ味で美味しく、よく炊き込みご飯などにしますが、ニガガシュウのムカゴは苦くて美味しくありません。それでこの名前が付いたのかも知れませんね。
葛の風に押され、遠慮がちなスズムシの声に至福の時を頂く。
 

ニガガシュウ  
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2009年09月11日 Posted by 松ぽっくり at 16:36Comments(2)フィールド

コムラサキ

 朝から気持ちの良い秋晴れ!こんな日は心が救われます。icon14
午後のフィールド、占有行動中の『コムラサキ』に出会いました。食樹である柳の大木のそばの土手の上、クズやススキ、ノイバラが絡まりあっている日向に止まって、♀がテレトリーに入って来るのを待ちます。他のチョウが来るとサッと飛び立って追尾してテレトリーの外へ追いやり、追い払うとまた元の位置に戻ってきます。
土手の草たちは相変わらず水不足であえいでいます。そんな中でも『クズ』は元気で盛んに花を咲かせています。今年最初にクズの花を見たのは確か7月の初め、ここでも紹介させて頂きました。あの後しばらく花を見ませんでしたが、ここに来て又盛大に咲き始めました。改めてクズの力強さを知る思いです。


左コムラサキ♂、右クズ  
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2009年09月10日 Posted by 松ぽっくり at 17:43Comments(0)フィールド

お湿り

 昨夜から今朝にかけて久々の「おしめり」があったが文字通りのお湿りでフィールドの草たちはまだ物足りない様子です。
そんな中、『カワラケツメイ』は半分葉をすぼめながら、つぼみを一気に開きました(待ち焦がれていた雨なのです)。
マメ科の一年草ですが花は蝶形花ではありません(ジャケツイバラ亜科)
2枚目の画像の小さなボタンのように見えるのは蜜腺で、アリがよく来ています。名前は『河原決明』と書き、河原に生える決明の意味。決明とは薬草の「エビスグサ」の漢名です。
カワラケツメイの豆も昔から「豆茶」「浜茶」などと呼び、お茶の代用にしたり薬用にされたようです。
今日は日差しもない事もあって大分涼しくて助かります。


カワラケツメイ  
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2009年09月09日 Posted by 松ぽっくり at 16:25Comments(0)フィールド

田の畔 ⑥

 昨日は二十四節季の「白露」草の端に露を置く頃とか。気が付けば「クマゼミ」が静かになっていました。
台風は東に曲がってしまい、恵みの雨はまたお預け!でも暑さだけはしっかり運んでくれた。暑い。
田んぼの6弾『アメリカタカサブロウ』湿り気のある所や田んぼなどに生える。以前はよく似ている「タカサブロウ」が主流だったが、最近は後から入って来た「アメリカ・・・」のほうが多くなってきた。見分けは、葉の基部が次第に細くなり、葉柄は無く、縁に明らかなキョ歯がある。葉の表面には伏毛が有って、痩果に翼が無い事など。ちなみに名前の由来は不明
フィールドは草刈りや水不足で精気に欠けています。



アメリカタカサブロウ  
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2009年09月08日 Posted by 松ぽっくり at 18:59Comments(2)植物