ゴボウと

 ついに大晦日、とは言っても落語のように借金取りが来る訳でも無いし普段と変わらないのですが、何とはなしに、いよいよか!感が有ります。時間に流されて何と無く一年が過ぎてしまった事への悔恨なのでしょう (>_<)
 今度の寒波は元日がピークとの事で大晦日のフィールドは「風花」が舞ってしたたかに冷たい、山は恐らく雪でしょう。
指先が冷たくなって早々に逃げ帰る途中、田んぼの隅で『スカシタゴボウ』がふるえていました。
黄色い小さな花も心なしか縮かんで見えます。「透し田牛蒡」の名前の由来はよく解っていませんが、根を煮るとゴボウと同じ香りと味がするそうです。葉もくせが無くて山菜としても利用できます。
「イヌガラシ」とよく似ていますが、イヌガラシの果実は長い棒状をしています。


スカシタゴボウ  
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2009年12月31日 Posted by 松ぽっくり at 14:50Comments(0)田んぼ

役に立たない

 いよいよ押し詰まってきました、フィールドは「ツグミ」の姿が目に付きます。
土手の横の陽だまりの様な所に『イヌコウジュ』の枯れ姿が何本か立っていました。
「犬香需」の名前は漢方薬の「香需」に使う「ナギナタコウジュ」に似て(?)役に立たない為、らしい。
植物の名前は役に立たないものに対し、犬や狐、カラスなど動物や鳥の名前を付ける事が多々あります。
「ナギナタコウジュ」は枯れてもかなり強い匂いがします。イヌコウジュの枯れたものもナギナタコウジュ程では有りませんが匂いがします。
冬の河原ではマフラーの有難さが身にしみます。


イヌコウジュ  
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2009年12月30日 Posted by 松ぽっくり at 16:59Comments(0)フィールド

草のように

 久々のフィールド、完全防寒で臨んだつもりだったがマフラーを忘れた (T_T)
河原は一面の枯れ色、タヌキの毛の様なクズの豆のサヤが目立ちます。
土手下のノイバラの横で『ナワシロイチゴ』の複葉がいい色に染まっていました。
5月の初めに花が咲いて6月半ばにイチゴが熟し、何度か口に入れさせて頂きました。
地を這うような形状は草のように見えますが、バラ科の落葉低木に分類されます。
植え込みの「ユキヤナギ」は紅葉と花を一緒に見せています。
歳の瀬、日向は暖かですが時折吹く風はそれなりに冷たい。


ナワシロイチゴ




















ユキヤナギ  
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2009年12月29日 Posted by 松ぽっくり at 16:12Comments(0)フィールド

明日から

 年内最終日とあって病院は込み合っていました。
帰宅後、たまった雑用をこなしているうちに日が傾き、風も有ったりして結局フィールドへは行けませんでした。
明日から再スタート、翔びます!


トビ  
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2009年12月28日 Posted by 松ぽっくり at 17:31Comments(0)日々の暮らし

構図

 チャリ散歩はもう一日我慢をする事にしました。
そこで今日は先日(12/16)フィールドで見つけた「ハゼノキ」の幼木を紹介します。
土手の横の広場に積まれている防災用のブロック、その隙間の入り口で紅葉しているハゼノキをブロックの間にもぐりこんで後ろから撮ってみました。
これも昨日の「トウネズミモチ」と同様に鳥が種を運んだと思われますが、丁度うまい位置に育ってくれて変った構図になりました。
この木はまだ実はなりませんが、ハゼノキの果実は脂肪を含み高カロリーなので烏をはじめ鳥たちに好まれます。
明日は「Dr」にチャリ散歩のお墨付きをもらう事にしよう。


ハゼノキ  
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2009年12月27日 Posted by 松ぽっくり at 15:06Comments(4)フィールド

鳥が種を

 やっとPCの前に座る気持ちになりました。face01
喉が痛くなって熱が出始めたので、行きつけの医院で薬を出してもらいましたが効き目が出ません。
再診して違う薬を処方して頂きましたがこれでも効き目が出ませんでした。icon08
仕方なく一昨日、他の医院にて診察を受けて違う薬を頂きました。これが効いたようで今日は大分すっきりです。\(^o^)/
いくら行きつけの医院が有ると云っても症状に合った医院を選ばなかった事を反省です(ちなみに私の行きつけの医院は消化器科です)
と言う事で、車で外に出たついでに河原に寄ってみました。鳥が種を運んだであろう『トウネズミモチ』が黒い実を付けていました。実の数がこの木にしては少な目なのは環境のせいなのでしょうか?
「唐鼠黐」の名前は外国産でネズミモチに似ている事から。そのネズミモチの由来はと云うと果実の色や形がネズミの糞のようで葉がモチノキに似ているため。
今日は気温も高めで助かります。


トウネズミモチ  
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2009年12月26日 Posted by 松ぽっくり at 16:25Comments(2)フィールド

旅立ち間近

 伊東の地震も葵区ではほとんど感じませんでした(震源が浅いせいでしょうか)
今日もフィールドに行けませんでしたので昨日小坂で撮った、旅立ち間近の『テイカカヅラ』の種子を載せてみました。
裂ける前の果実はよく目にするんですが、毛を付けた種が見える状態のものには中々出会えなくて、出会えても遠くだったりでしたが、やっと近くで撮れました。icon22
この後大部分は風と共に飛んで行きました。
花は初夏の頃、少しねじれたような白い花を付けますが、芳香が有り優しい感じが愛されて江戸時代から栽培もされたようです。
今日も寒い一日でした。
















































  裂ける前の果実(06,12、撮影)

  
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2009年12月18日 Posted by 松ぽっくり at 18:30Comments(3)下見

透き通るような

 寒い一日でした。土曜日にかけて更に寒さが増すようです。face10
今日は撮りたいものが有って、先日行った小坂にもう一度行って来ました。
ついでに少し歩いてみると農道の脇に『ヒヨドリジョウゴ』の赤い実がぶら下がっていました。
透き通るような赤い実は花の少ないこの季節にアクセントを付けて、私たちを楽しませてくれます。
鵯上戸」の名前はこの実を鵯が好んで食べるので付けられたと言われますが、まだ鵯が食べている所を見た事が有りませんicon10
 全体に軟毛を密生しているので、同じような実を付ける「マルバノホロシ」などから識別できます。

「冬至10日前」の諺が有りますが、日暮れはまさしく「ツルベ落とし」です。

                                         ヒヨドリジョウゴ
  
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2009年12月17日 Posted by 松ぽっくり at 22:26Comments(0)下見

こぼれ落ちそうな

 気温は少し低めだがフィールドは風がないせいか思ったほど寒く無かった。
色付いたチガヤの中、今にもこぼれ落ちそうな『ツルボ』の黒い種に呼び止められました。
黒いゴマの様な種は3個ずつ並んで気まぐれな風の吹くのを待っています。
ひと時、土手の斜面をピンクに染めるほど咲いていたツルボ、あれは夏の終わりだっただろうか?
あの時の花の数からすると、種を付けた穂の数は随分少ないようです。

雲の隙間から日が差すようになってきた。


  
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2009年12月16日 Posted by 松ぽっくり at 18:18Comments(0)フィールド

数を増やして

 風が冷たい!昨日とは大違い、でもウォーキングを日課にしている方々はお元気ですicon10
季節もここまで来ると大抵の草花は使命を果たし、店じまいを始めます。そんな中、突き当たりのコナラの下付近に陣を張った『アメリカイヌホウズキ』花の数を増やしています。
一応花期は7~9月と云う事になっていますが「勝手にそんな事を決めないで」と云わんばかりです。face10
冬の寒い頃でも葉の色を変えながら花を付けているのをよく見かけます(いつでもどこでも見られる為少々軽く扱われがちですicon10
北アメリカ原産で全国の荒れ地や道端、野山に広く帰化しています。


アメリカイヌホウズキ
  
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2009年12月15日 Posted by 松ぽっくり at 17:53Comments(0)フィールド

生育環境が

 雪不足でスキー場は「開店休業」とテレビが報じていました。
確かに12月の陽気とは思えない日が多く、今日も暖かでした。
土手の突き当たり、お地蔵さんの下のエノキの大木の陰に有る
『マユミ』、少しだけ付いた実が割れて赤い種が見えています。
以前に木が赤く見えるほど沢山の実を付けたマユミを見た事が有ります。そこまでいかなくても一般的にはもう少し多くの実を付ける筈ですが、この木は生育環境が悪いと見えて随分と控えめです。
名前は、枝がよくしなうので弓を作るのに利用された事から「真弓」となったようです。
かたく緻密な材質のため、現在でもコケシ作りに利用されています。


マユミ  
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2009年12月14日 Posted by 松ぽっくり at 18:10Comments(0)フィールド

共生関係

 この所気温の変動が大きくて衣類の調整が面倒です。
休日の河原は朝からGGの大会らしくご同類で賑わっています。
河原林に有る『イヌビワ』の黄色く色付いた葉も大分散り始めて、小さな丸い実が目に付きます。
イヌビワはイチジクの仲間で実のように見える丸いものは中に花を入れた「花のう」と言われるものです。
雌雄別株で「花のう」の形はほぼ同形ですが、雄の方が若干基部が長く伸びます。
黒く熟した雌の「果のう」は食べられますが、雄の方は硬くて食べられません。
イチジクの仲間は特定のハチと共生関係を持っていますが「イヌビワ」の場合は「イヌビワコバチ」と複雑な共生関係を持っています(そこには不思議に満ちた生態が有ります)
face08

  
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2009年12月13日 Posted by 松ぽっくり at 18:52Comments(0)フィールド

食器代わりに

 昨日の雨が嘘の様なよい天気、気温も上がり午後のフィールドは汗ばむほど。
すれちがう人の中には上着を手に持っている人もいます。
黄色く色付いた『アカメガシワ』の枝先に最後の果実が黒い種を出していました。
赤く色づく芽出しもきれいですが、この時季の黄葉も中々です。


赤芽柏」の名前は新芽が赤い事とカシワの葉と同様に葉に食べ物をのせるのに使ったため。
別名の「五菜葉」や「菜盛葉」からも食器代わりに利用された事がわかります。

                                         アカメガシワ(黄葉と種)
  
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2009年12月12日 Posted by 松ぽっくり at 16:51Comments(0)フィールド

ウチワの様な翼

 朝から雨、結局 巣ごもりの一日になってしまいました。
と云う事で今日は昨日小坂で見つけた『オトコエシ』の果実を取り上げてみました。
小さなソウ果の周りに付いているウチワの様な翼は小苞が大きくなったもので、散布に役立つようです。
「女郎花」と書くオミナエシに対しオトコエシは「男郎花」と書きます。オミナエシに比べ強く丈夫そうに見える事からそうなったようです。
春先のオトコエシは根元から匐枝を何本も出してその先に新苗を作り、花時の姿とは別物のように見えます。
最近静岡の野山ではオミナエシを見る事が少なくなりましたが、オトコエシはよく見かけます。外見同様繁殖力も強いようです

巣ごもりのおかげで年賀状の支度が大分進みました。

                                          オトコエシのそう果
  
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2009年12月11日 Posted by 松ぽっくり at 17:03Comments(0)下見

コショウに似て

 師走に入ったからと云う訳ではありませんが何かと・・・(+_+) フィールドが遠くなっています。
ミカンで知られた「小坂」を今日は覗いて来ました。石垣や樹木に『フウトウカヅラ』が沢山絡まって、小さなブツブツの赤い実を付けています。
この蔓はコショウの仲間で赤い果実はコショウによく似ていますが辛みは無く香辛料にはなりません。
しかし葉や茎は風呂に入れて薬湯にすると、神経痛、打撲や骨折に効果があると云われ、主に九州南部や南西諸島で利用されるようです。
海岸に近い林内が好きなようで静岡では割と普通に見られます。
明日はどうやら天気はicon15 のようです。

                                           フウトウカヅラ

  
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2009年12月10日 Posted by 松ぽっくり at 21:18Comments(0)下見

特有のにおいが

 昨日の暦は「大雪」でしたが、穏やかな日和が続いていると、よその国の暦のように感じたりします。face10

土手の下に『アリタソウ』が黄色に染まって、小さな実をびっしり付けていました(小さなブツブツの中に0.5ミリほどの黒い種が入っています)
全体に特有のにおいがあるので一度嗅いでおくと忘れません(この季節になると匂いは多少やさしくなるようです) 茎や葉に毛の多いものを「ケアリタソウ」と呼びます。
昔、駆虫剤用として佐賀県の有田で栽培されたのでこの名前が付いたとも言われます。
南アメリカ原産で、荒れ地や道端などによく見られ、大正時代から増え始めたと云われています。


青い空に旅客機が音もなく移動していきます。
                                               アリタソウ


  
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2009年12月08日 Posted by 松ぽっくり at 17:31Comments(0)フィールド

鳥もちが

 気持ちの良い日が続きます。
土手に植えられた『クロガネモチ』が赤い実を付けています。もともと花付きがよくて「これでもか」と云うほど沢山実を付けた木をよく見かけますが、この木は少し元気が無くて実の付きも少なめです。
樹皮から鳥もちが取れる事と、葉柄や本年枝が紫色を帯びる事から『黒鉄黐』の名が付けられました。
庭木や街路樹としてもよく使われます。
随分前の事ですが、瀬名の通りに植えられているこのクロガネモチの実を「ヒレンジャク」の群れが盛んについばんでいるのを見た事が有ります(あれ以来レンジャクには会っていないなー)icon11
青い空に赤い実はよく映えます。

                                          クロガネモチ
  
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2009年12月07日 Posted by 松ぽっくり at 21:40Comments(3)フィールド

数えきれないほどの

 午後のフィールドはほぼ無風、快晴で雲ひとつありません。
 頭の中が空っぽーicon14
西に傾きかけた陽を浴びて、数えきれないほどの実を付けた『センダン』が目を引きます。
 センダンの果実や樹皮は苦味成分を含み薬用として利用され、材は家具や下駄などに使われるようです(高級家具として知られるマホガニーもこの仲間です)
ちなみに「栴檀は双葉より芳し」の栴檀はビャクダン科のビャクダンの事で、センダン科のセンダンには芳香はありません。

太陽が山の端に近づくと、冷気が急速にあたりを支配し始めます。

                                               センダン


























夕景  
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2009年12月06日 Posted by 松ぽっくり at 18:12Comments(0)フィールド

オニドコロの種

 今日は所用と午後の冷たい雨でフィールドに出れませんでしたので、昨日撮った『オニドコロ』の種を紹介します。
オニドコロは野山で普通に見られるツル植物、葉の形は「ヤマノイモ」の葉を幅広くしたハートに近い型です。
この季節になると葉も枯れ、画像①の様な蒴果がよく見られます。
3つに分かれた蒴果には薄い羽の付いた種が一枚ずつ入っています。画像②で茶色の薄い羽が見えています。もう風が吹けばすぐに飛び立てる状態です。
家に持ち帰って出してみたのが画像③です。
ちなみに「ヤマノイモ」の種は丸い羽の真中に種が付いています。
明日は晴れて暖かな日和になるらしい。face02

左から①②③  
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2009年12月05日 Posted by 松ぽっくり at 16:10Comments(0)植物

遠目にも

 『頼まれ事は試され事』と云う事で午前中はお街で「ティッシュ配り」をやりました。face02
にっこり微笑んで差し出す先を無表情で通り過ぎる人々、う~ん、ちょっと心が折れそうに・・・face07
でも受け取ってくれる人の方が多くて50個のノルマは20分ほどで達成 \(^o^)/ いい人ばっかりだー
午後のフィールドは青い空に白い雲、風もなく暖かです。
河原の柳の下の『ハゼノキ』が遠目にも赤く燃えています、吸い寄せられて近付いてみると、紅葉の中、わずかに果実がぶら下がっていました。太陽が雲から出るのを待って撮りました。icon12
ハゼノキはハゼとも言い、果実からロウを取るため古くから栽培されました。
関東南部以西、四国、九州、沖縄、中国などに分布しますが、本州のものは栽培していたものが野生化したものと云う説もあります。
河原のクズも大分いい色になって来ました。

                                             ハゼノキ染まる






















クズ原  
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2009年12月04日 Posted by 松ぽっくり at 17:05Comments(2)フィールド