赤黒く

     カワラナデシコ冬姿


 フィールドは今日も西風が強い。ただその風に肌を刺すような鋭さはない気がする。
枯草色の斜面に葉を赤黒く染めたカワラナデシコの株が目に付くようになりました。
花が咲くまではまだ半年ほどあるがそろそろ栄養補給の準備に入ったのでしょう。
しかし全く雨が降らないような状態の中で、したたかに生きていく野生の力には脱帽あるのみです。
今年の夏も、ピンクの花が私達を楽しませてくれる事を期待しよう!
  
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2011年01月29日 Posted by 松ぽっくり at 17:03Comments(0)フィールド

グラデーション

      テリハノイバラ




 今日は最高気温が9℃に満たず、冷え込みが厳しかった。
今、枯草色のフィールドを彩っているのは「テリハノイバラ」の「グラデーション」、あちこちで濃淡取り混ぜて目を引きます。
 初夏の白い香りの良い花、秋は鮮やかな赤い実、そして冬真っただ中の葉の彩り。折々に興味をくれる「テリハノイバラ」ですが河原や斜面を縦横に伸びる蔓に潜む刺に何度痛い目にあった事だろう。face24
 予報では2月に入ると寒さが和らぐらしい。後3日の辛抱だ!

  
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2011年01月28日 Posted by 松ぽっくり at 17:41Comments(0)フィールド

     オドリコソウ




 昨日、早咲きの事を書いた後、2年程前の3月に皆さんと観察したオドリコソウの事が何となく思い出され、今日はちょっとのぞきに行って来ました。
車から降りると葉は大分広がっていますが、一様にだらけた感じで寒さのせいか赤みを帯びた葉も有ります。やっぱりなーと思いつつ近づくと、 アラーッ 近年にない厳しい冬だと肌身にしみて感じていたのに、まだ1月だと云うのに、笠をかぶった踊り子が赤みを帯びた葉の下にくり出していました!まわりをよく見るとまだ株数は少ないものの、白やピンクの花が所々に散見できます。
う~ん、寒さなんかは完全に無視されているらしい。去年の猛烈な夏の暑さに何か一因があるのだろうか? ・・・・やっぱり謎だ!




  
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2011年01月27日 Posted by 松ぽっくり at 17:23Comments(2)花を訪ねて

歴代2位

        ウメ




 先日「厳寒なのに早咲き続々」と云う新聞記事が出ていた。
静岡の「梅」は歴代2位の早さとの事(01/05)。その割には家の周辺であまり目に付かないので近くの農道を走ってみた。
梅の木は何本もあったが、咲いている所の方が少なかった。早咲きの地点は日照時間が平年より長い傾向にあったと云うが「早咲きの詳しい理由は不明」らしい。
ま、世の中謎は多い方が面白くていいか!

  
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2011年01月26日 Posted by 松ぽっくり at 22:52Comments(0)寄り道

勢いに欠ける

     オオイヌノフグリ


 いつもの冬は寒い日が続いても合間にポッとするような暖かい日があるものだが今年はそれがなかった。
と云う事で、此処に来てやっとオオイヌノフグリの花がチラホラと顔を見せるようになった。
寒くても元気な「ホトケノザ」や「ナズナ」に比べると今年は今ひとつ勢いに欠ける気がする。
単なる想像だが土着の在来種と外来種の違いなのだろうか・・・?
 毎日寒さに気をとられていたが、夕方灯りを付けようと時計を見て日が延びた事に気付く。
そう、後10日もすれば「節分」春はもうすぐだ・・・・・・・!?face10



  
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2011年01月25日 Posted by 松ぽっくり at 22:46Comments(4)フィールド

防寒コート

     ヒメオドリコソウ


 東京あたりでは一雨あったらしいが、我がフィールドでは昨年の暮れ以来雨の記憶が無い。
まさしくこの冬は寒さと乾燥のダブルパンチと云う事になる。
 そんな訳で水路の縁のヒメオドリコソウも花を付けてはいるが何時もとは大分その様相を異にしていた。
寒さで葉を赤く染めているものは時々見るが、こんなに毛深い「ヒメオドリコソウ」はこの場所では初めての見る。逞しく生き抜くためにフカフカの防寒コートを新たにしつらえたようだ。

  
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2011年01月24日 Posted by 松ぽっくり at 17:10Comments(0)フィールド

飴色と

     ヘクソカズラ果実


    小さな玉ねぎの様な実が可愛い


 発表された気温は10℃を下まわっていたが、それ程寒さがこたえなかった。寒さにも大分慣れてきた事と、昨日手に入れた新兵器「ネックウォーマー」が効力を発揮したようだ。
 土手横の「メドハギ」に絡みついたヘクソカズラの実が飴色と云うか鼈甲色に光っていた
この蔓はそれこそ何処にでも有るので疎んじられているが、このタマネギを小さくしたようなつややかな実も、一風変わった花も中々のものだと思う。
そして名前については、多少匂いが有るからと言って「屁糞蔓」はいかにも可哀そう。と云う事になり、「早乙女蔓」の別名を頂いたが、落差が大きすぎるせいか?あまり日の目を見る事が無い。

  
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2011年01月21日 Posted by 松ぽっくり at 16:59Comments(0)フィールド

栄枯盛衰

     マサキ果実




 今日は風が弱いせいか、いくらか凌ぎ易い。予想気温もこのところ静岡だけ10℃を超えている。
敷地の境界に植えられているマサキがいい色に輝いていた。「マサキの実」は12月にも取り上げましたが、今日の方が格段きれいだったので再載する事にしました。
 初夏に咲いた花が半年を経てようやく熟す訳ですが、裂開した果実から顔を出す種子は
朱赤色の仮種皮に包まれ、落ちずに留まるので見栄えがします。
成長が早く、増やし易いので以前は生垣などによく使われましたが最近は「カナメモチ」の
園芸種などに押されあまり使われなくなったようです。何の世界にも「栄枯盛衰」はあるようだ。  
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2011年01月19日 Posted by 松ぽっくり at 17:00Comments(2)近所

予感

     カラスノエンドウ


 冬晴れが続いて最近雨の記憶が無い。土手や河原の草は寒さと乾燥でチリチリ枯れ枯れ、と思っていたら枯れ枯れの中で花を付けた強者がいた
赤くなった「チガヤ」の枯葉をコート代わりにカラスノエンドウです。
この日当たりの良い東向きの斜面の枯葉の中はすでに花を付けるだけの条件がととのったのだろうかこの20日は「大寒」寒の真っただ中、着膨れをした私には「こらえ性のない早とちり」としか思えないのだが・・・・・。face10
 それはともかくとして、この花の少ない季節、思いがけない出会いは「春遠からじ」予感させてくれてうれしいものだ!icon14  
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2011年01月18日 Posted by 松ぽっくり at 17:32Comments(0)フィールド

寒さ対策?

     セイヨウタンポポ



 各地で雪のニュースが飛び交っています。我がフィールドも雪こそ降りませんが気温は例年を下回る日が続きます。
セイヨウタンポポ』も寒さ対策でしょうか、首を伸ばすのをやめ地表にピッタリ張り付いた状態で開花しています。どうせなら開花をもう少し遅らせればいいと思うのですが「タンポポ」には「タンポポ」の事情があるのでしょう。
「冬来たりなば春遠からじ」 寒さが続くと春が待ち遠しくなる。

  
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2011年01月17日 Posted by 松ぽっくり at 23:15Comments(2)フィールド

反りが

    ナギナタコウジュ枯姿(01/14 撮)


 着膨れで丸くなって出かけてみましたが、寒さとタックを組んだ強力な西風に攻立てられて意気消沈、途中河原の草原すれすれに飛ぶ「ノスリ」に出会いましたが腰を据えて観察する「こらえ性」も無く早々に退散して来ました。face24
 と云う事でまた14日の林道沿いで出会ったナギナタコウジュの枯れ姿を取り上げる事に、
シソ科のこの草は小さな花が片側に偏って付き、少し反って「薙刀」の様になる事と、香りが強い事から「薙刀香薷」の名が付きました。その香りはこんな枯れ枯れになっても衰えず触るとかなり強力に匂います
花穂も枯れた方がその反りが大きくなり、より薙刀の様に見えます。  
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2011年01月16日 Posted by 松ぽっくり at 15:46Comments(0)花を訪ねて

ぶら下がった

     イイギリ果実(01/14 撮)




 日差しが無い分寒さが増幅されて身にしみます。
今日はフィールドに出れませんでしたので昨日「シモバシラ」を見に行く途中に出会った
イイギリを取り上げます。
 葉を落とし、ほぼ水平にのびた枝からブドウの房のようにぶら下がった赤い実が冬の日をあびて輝いていました。
この赤い実は遅くまで残る事が多く、赤い実の上に白い雪が乗り、その横に野鳥が止まっている様な図柄の写真を何度か見た記憶があります。この赤い実ももうすぐ野鳥達のおなかに納まる事になるのでしょう。
「イイギリ」は高さは10~15㍍になり、成長が早いので公園木などに利用されたりします。


  
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2011年01月15日 Posted by 松ぽっくり at 18:05Comments(0)花を訪ねて

氷の花

      シモバシラに出来た霜柱






 今日は「愛と希望と勇気の日」なのだそうです(南極で「タロ」と「ジロ」の生存が確認された日)
それとはまったく関係ありませんが、情報を頂いてシソ科のシモバシラに出来る「霜柱」を見に行って来ました。
この寒さなので山の日蔭は10分もすると鼻の先が痛くなってきます。お陰で10時を過ぎても霜柱はとけずにしっかりと自然の造形の妙を見る事が出来ました。
 この現象は外気が氷点下になり、地上部が枯れても、地中はまだ多少暖かく根は生きています。そこで吸い上げる力の強いものはまだまだ水を吸い上げます。吸い上げられた水は枯れた茎の隙間から浸み出し、これが外気に触れて凍り始める。そして茎がどんどん破れ広がり氷の花も次第に大きくなります。しかし最後は地中も凍って水を上げる事が出来なくなり氷の花は終わります。
 一定の条件を満たした時、短い時間自然が見せてくれる繊細な造形ではありました。  
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2011年01月14日 Posted by 松ぽっくり at 17:20Comments(2)花を訪ねて

一大勢力

         メリケンカルカヤ


    白い毛の中から長いノギが突き出ているのがわかる


 寒の内らしい寒い日が続きます。
いつもの年に比べ土手は赤味が目立ちます。「スイバ」「メマツヨイグサ」などのロゼットはもちろん「チガヤ」「コセンダングサ」「ヨモギ」なども葉を染めています。
メリケンカルカヤは最後の子孫を旅立たせようと冬の陽に白い毛を輝かせていました。
北アメリカ原産で戦後名古屋を中心に広がり、その後全国区となったこの草はこのフィールドでも「クズ」や「ススキ」などと並ぶ一大勢力となっています。

 防災用に積まれた石の上を這っている「テリハノイバラ」もいい色に染っていました。



  
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2011年01月13日 Posted by 松ぽっくり at 16:47Comments(0)フィールド

塩豆モドキ

    ナキンハゼ種子


 友来りて共に旧友の元におもむく。と云う訳でフィールドはお休みしました。
その出向いた先でナンキンハゼ「塩豆」の様な種を沢山付けていました。
この木の花は地味で目立ちませんが、紅葉が見事なのと白い種が冬まで残るのが好まれてか公園や街路樹などによく使われます。 かっては種子からロウや油の採取をしたようです。
名前は漢字にすると「南京櫨」となり、その名の通り原産地は中国になります。
  
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2011年01月10日 Posted by 松ぽっくり at 19:12Comments(0)出先で

イガイガ

    フウ集合果


 校庭のフウの大木は燃えるような紅葉を脱ぎ捨てた後、枝いっぱいにイガイガの実を星の様にちりばめていました。
この実は小さな蒴果の集合体、かなり丈夫で少しくらい叩いても割れません。
原産地は台湾から中国にかけて、江戸の時代に渡来したと云われています。
「フウ」は漢字にすると「楓」となるがこの字は「カエデ」とも読むので紛らわしい。ただ
「カエデ科」の中には単に「カエデ」と云う種は無く、「○○カエデ」の様にたいがい頭に何か付く。 ちなみに「フウ」は「マンサク科」  
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2011年01月08日 Posted by 松ぽっくり at 16:48Comments(0)近所

耐え忍ぶ

     スイカズラ冬越し


 日溜まりで「スイカズラ」が竹に絡まっている。
「スイカズラ」の別名は忍冬(ニンドウ)」 冬も枯れずに赤紫色に染まり、葉のヘリを丸め縮こまって冬を耐え忍んでいるように見える。
こんな姿に中国の先人達は愛おしさをこめて「忍冬」と呼んだのだろうか?
 しかし言い換えれば逞しさであり、その逞しさでアメリカ東部にまで渡り増殖し、物議を醸したこともあるらしい。
 気温は低いが風が無いのでそれ程寒さはきつく感じない。
  
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2011年01月07日 Posted by 松ぽっくり at 17:01Comments(0)フィールド

爽やかな

     ソシンロウバイ


 いよいよ寒の入り、寒さも次第に厳しくなる頃。早速明日の最高気温は10℃に満たないとの予報が出ています。
水路沿いのソシンロウバイ爽やかな香りを放っています。最近お庭や畑の隅に植えてあるのをよく見かけますが、ほとんどがこの「ソシンロウバイ」で花の内側が
暗褐色の「ロウバイ」はあまり見なくなったように思います。
「ソシンロウバイ」の方が花が大きくて見栄えがするのだろうか?

 明日は「七草」、子供の頃「七草粥」の前夜、どう云う訳か解らないが片側に火箸を置いた「まな板」で、途中の文句は忘れたが『七草なずな、唐土の鳥が日本の・・・?・・・合わせてバッタバタ』とそんな囃子ことばを云いながら大きな音を立てて七草粥の材料を包丁で叩かされた記憶があります(それが子供心に結構恥ずかしかった)



  
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2011年01月06日 Posted by 松ぽっくり at 17:59Comments(0)フィールド

冠毛2種

 コウゾリナ                     ノゲシ   
   

 水門の池の「ユリカモメ」は昨日、一昨日と2日滞在したがさすがに今朝は姿が無かった。

土手の斜面で「コウゾリナ」の冠毛が目立っている。キク科には冠毛を持つものが多いがその冠毛もよく見ると、それぞれに個性がある。手近に見られる「ノゲシ」と比べてみました。
「コウゾリナ」は1本1本の毛が羽のように枝分かれして色はうすい黄土色を帯びています。
「ノゲシ」は枝分かれせずまっすぐで色は真っ白、細くよわよわしい。

 上空を「ノスリ」旋回していたがコンデジでは手に負えなかった。


  
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2011年01月05日 Posted by 松ぽっくり at 17:13Comments(0)フィールド

気が早くない?

      キジムシロ


 いくら静岡が温暖とはいえ「ちょっと気が早くない?」と思うのですが、南向きで日当たりのいい崖の下部でキジムシロが花を付けていました。
まだ葉も出たばかりなのに・・・それでも葉の形状は小さいながらもはっきり羽状が確認出来ます。
それにしてもこのフィールドに「キジムシロ」が残っていてくれた事は喜ばしい!face02
これから訪れるであろう寒波や乾燥を耐え忍んでくれる事を祈りたい。

   空ビンに溜まった水を飲んでいるジョウビタキ♂と目が合ってしまいました。


  
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2011年01月04日 Posted by 松ぽっくり at 15:41Comments(0)フィールド