オニドコロの種

 今日は所用と午後の冷たい雨でフィールドに出れませんでしたので、昨日撮った『オニドコロ』の種を紹介します。
オニドコロは野山で普通に見られるツル植物、葉の形は「ヤマノイモ」の葉を幅広くしたハートに近い型です。
この季節になると葉も枯れ、画像①の様な蒴果がよく見られます。
3つに分かれた蒴果には薄い羽の付いた種が一枚ずつ入っています。画像②で茶色の薄い羽が見えています。もう風が吹けばすぐに飛び立てる状態です。
家に持ち帰って出してみたのが画像③です。
ちなみに「ヤマノイモ」の種は丸い羽の真中に種が付いています。
明日は晴れて暖かな日和になるらしい。face02

左から①②③  
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2009年12月05日 Posted by 松ぽっくり at 16:10Comments(0)植物

休耕田

 近所の休耕田、今年は矮生ヒマワリの種をまいて、ひとしきり花が咲いてそれも一段落、またぞろ草たちが勢力を広げてきた。その中に『クサネム』も何本か見受けられる。すでに盛りは過ぎ豆果もできているが花も残っていたので取り上げてみた。花自体はノッペリとしていて今ひとつと云う所でしょうか。静岡でもある所には沢山有りますが、フィールドではあまり見ません。
名前は葉がネムノキに似ているので「草合歓」となりました。この草もネムノキと同じように暗くなると葉を閉じます。
SWの最終日、彼岸の中日は暑くなし寒くなしの好日となりました。




クサネム  
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2009年09月23日 Posted by 松ぽっくり at 17:12Comments(2)植物

ホシアサガオ

 早朝の雨も上がって一時日も差してきた。
近所の水路の脇に『ホシアサガオ』が咲いていた。いつも通る所なのに見落としていました。先日取り上げた「マメアサガオ」と同じくらいの小さなアサガオで、花の色は薄いピンクで中心の色が濃くなっているものが多い。熱帯アメリカ原産で、関東以西に多く帰化しているようです。
名前は小さな花が沢山咲く事から「星朝顔」になったのではないかと思われます。
 フィールドは草を刈った後の斜面におびただしい数のヒガンバナが燃え上がりました。強力な色彩は一種異様な光景に映ります。


ホシアサガオ  
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2009年09月22日 Posted by 松ぽっくり at 15:05Comments(0)植物

アメリカキンゴジカ

 秋晴れ、好日、行楽日和、スポーツの秋、と云う事で私も今日は河原でGGなどに参加させていただきました。face10
近所の県道沿いの取り残されたような田んぼの前に『アメリカキンゴジカ』が沢山咲いていました。なんか、怪獣のような名前で驚いてしまいます。そもそもは花が一日の午時(昼)だけ開くアオギリ科の「ゴジカ」と言う赤い花が有って、その花に似ていて花の色が黄色なので「キンゴジカ」(アオイ科)が名付けられ、その花の仲間で熱帯アメリカ原産の花と言う訳で『アメリカ金午時花』が名付けられたようです。疲れる話です。icon10
巷では「キンモクセイ」の香りが取りざたされる頃になりました。


アメリカキンゴジカ  
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2009年09月20日 Posted by 松ぽっくり at 15:50Comments(0)植物

田の畔 ⑦

 今日はまとまった雨が降る様な事を聞きましたが、朝方お湿りが有って上がってしまった、後は夜に期待するのみ。icon03
じいちゃんとばあちゃんが家族で食べるだけ作っていると云う小さな田んぼ、ばあちゃんが草取りをする間隙をぬって田んぼの雑草と言われる草が次々と花をつける。
田んぼ第7弾『ウスゲチョウジタデ』小さい草が多い中、この草は高さ30~70㌢と割と大きくなる。名前は「薄毛丁字蓼」と書き、全体が「タデ」に似て、花が「チョウジ」の花に似るため。そして全体に毛が多いタイプなので「ウスゲ」が付きました。田んぼの他、水湿地などに生えます。
土曜の午後の河原は少年野球の元気のいい掛け声が響き渡っています。

ウスゲチョジタデ  
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2009年09月12日 Posted by 松ぽっくり at 16:13Comments(0)植物

田の畔 ⑥

 昨日は二十四節季の「白露」草の端に露を置く頃とか。気が付けば「クマゼミ」が静かになっていました。
台風は東に曲がってしまい、恵みの雨はまたお預け!でも暑さだけはしっかり運んでくれた。暑い。
田んぼの6弾『アメリカタカサブロウ』湿り気のある所や田んぼなどに生える。以前はよく似ている「タカサブロウ」が主流だったが、最近は後から入って来た「アメリカ・・・」のほうが多くなってきた。見分けは、葉の基部が次第に細くなり、葉柄は無く、縁に明らかなキョ歯がある。葉の表面には伏毛が有って、痩果に翼が無い事など。ちなみに名前の由来は不明
フィールドは草刈りや水不足で精気に欠けています。



アメリカタカサブロウ  
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2009年09月08日 Posted by 松ぽっくり at 18:59Comments(2)植物

田の畔 ⑤

 本日も快晴、絶好の行楽日和でした。face04
田んぼ第5弾『ヒメミソハギ』日本全土の水田や湿地に生える、10~30㎝の小さな草です。先日の「ホソバヒメミソハギ」は小さいながらも花が肉眼で確認できますが、こちらはまず花と気が付かないと思います。花の径は1.5ミリと極小。花ともいえません。
夕暮れのフィールドはウオーキングに熱心な年配者が次々と姿を見せます。山の端にしずむ夕日、鈴虫の声、癒しの時を求めて。

ヒメミソハギ  
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2009年09月07日 Posted by 松ぽっくり at 18:11Comments(0)植物

田の畔 ④

 天気予報では「上空に寒気が入って不安定になり、所により雷雨やにわか雨が有る」との予報がここ何日か続いているが、どうもこの辺は「所によらない」らしくて気配がない。そんな訳で今日は田んぼに水が導入されていた。
田んぼ第4弾は『ホソバヒメミソハギ』です。南北アメリカ原産で関東以西に帰化しているらしい。在来の「ヒメミソハギ」より草丈も花も果実も大きい。大きいと云っても花の径は約4ミリと小さい。最近は「ヒメミソハギ」よりこちらの方をよく見かける。
明日からは安定した天気で、お出かけには心配ない。との事ですが、フィールドの草達が気になります。「ヨモギ」は大分前から小さな蕾を付けたままです。

ホソバヒメミソハギ  
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2009年09月04日 Posted by 松ぽっくり at 18:32Comments(0)植物

田の畔 ③

 朝方は思わず夏掛けを引き上げるようになった。大した温度差では無いと思うが、人間は意外と温度に敏感に出来ているようだ。
田の畔第3弾『アゼナ』です。昨日の「スズメノトウガラシ」と混在しているので紛らわしいのですが、花が一回り小さく、花の柄がすこぶる長いので少し慣れると見分けがつきます。最近はよく似た「アメリカアゼナ」と云う外来種が増えていますが、葉に鋸歯と短い柄がある事で見分けます。
名前は「畦菜」と書くように、単純に畔に多い事から付けられたと思われます。いずれにしても「田の草」として「十ぱ一からげ」にして
かたずけられる物の一つでしょう。
土手の草達はいよいよ水不足にあえいでいるように見えます。風は東寄り、帰りは楽々コースでした。


アゼナ  
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2009年09月03日 Posted by 松ぽっくり at 18:38Comments(0)植物

果実の形が・・・

 先日、ミゾカクシの花が一個だけ咲いていた田んぼの畦をよく見ると昔からの田の草が色々見つかりました。どれも小さな草なので見栄えはしませんが、取り上げて見ました。最初は『スズメノトウガラシ』 名前の由来は、果実の形が唐辛子に似ていて小さいので「雀の唐辛子」となったようです(形だけの事ですから、味が辛いわけではありません)ひとつ厄介な事は同じ様な所に生え、形もそっくりな「アゼトウガラシ」の存在です。外見が大変よく似ていて気軽に名前を言えません。そこで花の中をのぞきます(ルーペの出番です) 「スズメノ・・・」の方は4本ある雄しべのうち、下側の2本は葯が付いていません(めんどくさっ!) 成り行きで書きましたが、読み飛ばして下さい。
フィールドは風が時々強く吹いて涼しい。薄い日に川筋が際立って見えた。


  
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2009年09月02日 Posted by 松ぽっくり at 17:39Comments(0)植物

ミゾカクシ

 近所の箱庭のような田んぼでも稲穂が大分実って来ました。その下の畔に『ミゾカクシ』の花がたった一個だけ咲いていました。この草も以前は湿った所や田んぼの周りに群生していた事を「溝隠」別名の「畦ムシロ」と云ったネーミングで想像させてくれます。おそらく農薬に対する抵抗力が弱かったのでしょう、最近はあまり見なくなりましたicon11
そばで草取りをしていたおばあさんに聞くとこの田んぼでは最近は農薬を使っていないとの事でした。なるほど!
花の形は普通の花を半分にしたような変わった形をしています。
今日もカラッとして気持ち良いが、明日あたりから又残暑が戻るとか・・・。

                                                      ミゾカクシ


  
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2009年08月27日 Posted by 松ぽっくり at 18:16Comments(2)植物

キツネノカミソリ

 今日は所用で出向いた先(藤枝)の道端で『キツネノカミソリ』に出会いました。周辺は草刈がされていましたが、作業された方が気を利かせて残してくれたようです。
《狐の剃刀》の名前は葉の形を剃刀に見たてたとの事です。ただ、この花は「ヒガンバナ科」なので花が咲く時には葉は残っていません(早春に葉をのばし、夏に葉が枯れた後、花茎が伸びて花を付けます)
ヒガンバナはほとんど結実しませんが、キツネノカミソリは良く結実するようです。
と云う訳で本日はフィールドに行けませんでした。


キツネノカミソリ  
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2009年08月07日 Posted by 松ぽっくり at 18:30Comments(2)植物

ビロードモウズイカ

 朝からシトシトと、らしい空模様です。そこで今日は近所の新しい道端に咲いていた「ビロードモウズイカ」を紹介します(画像は3日ほど前に撮ったものです)
高さは100㌢位でしょうか、どっしりとして他を圧倒していました。大きくて厚い葉は毛がびっしり生えてフカフカです。この毛をルーペで見ますと1本1本の毛に何段にも枝が出ているのが分かりますface08植物に生えている毛でこのような形体のものは他に知りません。名前は葉に触った時の感触から来たものだと思います。更に面白いのは、5本ある雄しべのうち3本だけ毛が密生しているのにあとの2本にはほとんどありません。と云う事で、かなり変わり者の様です。face10
この草は以前に何回か見た事がありますが、道端で見る事が多い気がします。地中海沿岸の原産で各地に帰化しているようですが、特に北海道方面に多いとの事です。大きいものは2㍍ちかくになりかなり目立ちますので、どこかで見かけたら葉の毛をルーペでのぞいて見て下さい。新たな世界が見えるかも知れません。face02

ビロードモウズイカ  
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2009年06月28日 Posted by 松ぽっくり at 15:09Comments(3)植物

侵入者

 先日、情報をいただいてフィールドの少し下の土手に探しに行ったが見つけられなかった「ヤセウツボ」これがなんと我が家の横の草地にひょっこり顔を出していました。(^o^)oh no! 「灯台もと暗し」 このヤセウツボ、ヨーロッパから北アフリカが故郷の寄生植物」マメ科、セリ科、キク科などの植物の根から養分をいただいて生きているちょっとズルイやつ。ですから葉も鱗片状に退化して葉緑素がありません。でも花だけはしっかり咲かせて子孫を残します。アフリカなどではマメ科の作物に寄生して大きな被害を与えているようです。
土手の横のブロック置場にマンテマが咲いていました。こちらもヨーロッパからの渡来者。と云っても江戸時代に観賞用に入ったものが野生化との事です。渡来当時はマンテマンと呼ばれていたようです。


  
左からヤセウツボ(2枚)マンテマ  
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2009年05月02日 Posted by 松ぽっくり at 19:07Comments(0)植物

ミミズバイ

 先日Oさんから頂いた情報で草薙神社にミミズバイの実を見に行って来ました。
昼食を済ませた後、UさんとHさんを後部座席に乗せ、icon17オンボロ車で出発進行~
今年も残すところ4日、神社は門松が出来て初詣の準備が万端整っておりました。
鳥居をくぐると石段に黒いフンが一面に、周りを見るとヒノキやシイノキに混ざってサカキが多数あり、黒い実がかなり付いています。石段の黒いフンは鳥がこの実を食べた結果らしい。さらに良く見るとミミズバイの木も多数あり、特徴のあるイビツな黒い実がしっかり確認できました。face02この社林は意外と樹種は少なく、他にはアラカシ、ツブラジイ、ヤマモモ、クスノキなど
またこの神社には樹齢1000年と言われる大楠が御神木として祭られています。











左ミミズバイ  右サカキ  
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2008年12月28日 Posted by 松ぽっくり at 22:12Comments(0)植物