一年中

 薄曇りで日差しは少ないが風が弱いせいか寒さはそう苦にならない。
土手も河原もこの季節になると変化が少ないのでついつい下に降りてしまう。
日当たりの良さそうな空き地で『タネツケバナ』が群生していました。
種モミを水に浸け、苗代の準備をする頃に花が咲く、と云う事で「種漬花」の名前が付きましたが、静岡あたりでは一年中咲いている気がします。
花の下に付いている棒状のサヤの中に種が並んでいて、熟すとサヤがゼンマイのように急に丸まって種を弾き飛ばします。
今日は成人の日、あの晴れがましい日の夢は夢となって消えました。face10


                                       タネツケバナ

  
タグ :植物


2010年01月11日 Posted by 松ぽっくり at 17:25Comments(0)フィールド

繭が

 今日も穏やかな冬晴れです。
スズメものんびり食後の休息タイムを楽しんでいるようです。
葉を落としたサクラの枝先に『イラガ』の繭が幾つも付いているのが目に付きます。
この小さな楕円球は6月頃成虫が上方に穴をあけて這い出てきます。
昔の人はこの穴のあいた繭がらを見て「スズメのショウベンタゴ」のニックネームを付けました。
タゴ」とは水を運ぶ桶の事です。ユニークな命名ではあります (>_<) 
ちなみにイラガの幼虫のトゲの先には毒が有り、触ると激痛が走ります、要注意です。
と云う事でイラガは「刺蛾」と書きます。


スズメ




























イラガの繭  
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2010年01月10日 Posted by 松ぽっくり at 15:05Comments(2)フィールド

水路に

 今日はフィールドより少し上流に行ってみました。
土手の下の新しく出来た水路に、青々と葉を広げている植物が目に付きました。
近寄ってみると花が咲いています『オオカワジシャ』のようです。
ヨーロッパからアジアにかけてが原産の湿地性の帰化植物です。最近安倍川の本流などでも時々群落を作っているようです。
それにしてもこの一番寒い「寒の内」をものともせず青々と繁茂している様は帰化植物の面目躍如といった所でしょうか。
同じゴマノハグサ科なので当然かもしれませんが、花をアップで見ると「オオイヌノフグリ」によく似ています。そして強かさでもよく似ているようです。

                                             オオカワジシャ




  
タグ :植物


2010年01月09日 Posted by 松ぽっくり at 17:12Comments(0)フィールド

剛毛が

 河原の柳は遠目にも赤っぽく見える、冬芽が大分膨らみをましたらしい。
長期にわたりフィールドの至る所で咲き続けた「コウゾリナ」もようやく鉾を収める時が訪れたようだ、僅かに残った花を付けた株も花を全開する気力はすでに失せたようで半開きのままです。
「コウゾリナ」は全体に剛毛が有り、この毛をルーペで見ると先端がいかりのように2又に分かれています。
触るとひどくザラついて、手が切れそうな感じがするのをカミソリに例えて「髪剃菜」となりました。
日だまりはポカポカと嬉しいが、時折吹く風は寒の内を実感させる。





  
タグ :植物


2010年01月08日 Posted by 松ぽっくり at 15:13Comments(0)フィールド

一区切り

 今日は七草、七草粥を食べて正月もここで一区切り
「セリ」「ナズナ(ペンペン草)」「オギョウ(母子草)」「ハコベラ(ハコベ)」「ホトケノザ(小鬼田平子)」「スズナ(蕪)」「スズシロ(大根)」
七草粥と云っても現代では自分で七草をそろえるのは結構難しい、七草を全部入れようと思えばパック入りのセットを買うしかないようだ。
土手の下の茶畑の横で『ナズナ』が花と実を付けていましたが、こうなってしまうと筋ばっかりで食えません。粥には花茎が出る前の若葉を利用します。
日蔭の部分では「コハコベ」に降りた霜がとけずに残っていました。

ナズナ

  
タグ :植物


2010年01月07日 Posted by 松ぽっくり at 15:59Comments(0)フィールド

爽やかな香りが

 今日のフィールドは予想に反し、ほとんど風もなく気温が低い割には耐えられます。
今年も水路ぞいに植えられた『ソシンロウバイ』が咲きました。近づくと爽やかな香りがうれしい
先日実家で見た「ロウバイ」は盛りを過ぎていましたが、ここは丁度いい具合です。
他の花に先駆けて咲くのでよく庭木として使われるようです。
漢字では「素心蠟梅」となり、中心部が暗褐色のロウバイに対し、中心部も黄色です。
名前に「梅」の字が使われていますがウメ(バラ科)とは縁遠く、
ロウバイ科になります。

                                            ソシンロウバイ


  
タグ :植物


2010年01月06日 Posted by 松ぽっくり at 13:45Comments(0)フィールド

金属光沢の

 天気はよいが相当に寒い。風に殺意を感じる(少々オーバーだったかな)(^^ゞ
そんな中、水門の池ではカモ達が風に押されながらいつもと同じように振舞っている。
もうー、君たちに寒さの感覚は無いのか!そんな事を思いながら池の奥の方を見ると『ヨシガモ』の姿が確認できた。ざっと見では、顔から首にかけての金属光沢の緑色と腰の白い♂が3羽、地味な♀が2羽だがよく探せばもっといるかもしれない、とにかく寒いので早々に退散する。
10月にやって来た「ヒドリガモ」に比べると随分と遅い気がしたが、去年もヨシガモに気付いたのは1月だった。

                                                  ヨシガモ
  
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2010年01月05日 Posted by 松ぽっくり at 13:00Comments(0)フィールド

白く目立って

 今日もあまり気温は上がらない、明日が「小寒」でこれからが一番寒い季節に入るのだから当然かもしれないが・・・face10
それにしても最近は寒さに弱くなった気がする。
 河原の真中で『カワラハハコ』が種もほとんど撒き散らした後なのに白く目立っていました。
9月頃開花期を取り上げましたが、元々ドライフラワーの様な感じで全てが済んだ今もあまり変わらない風情を維持しています。
白く花びらのように見えるのは総苞片で、総苞片はキク科の花の外側に有って蕾の時に花を守る役割を担っています。
キク科は大きな科で世界に20,000種もあると言われています。

                                              カワラハハコ



  
タグ :植物


2010年01月04日 Posted by 松ぽっくり at 17:10Comments(0)フィールド

塗った事から

 思いの外フィールドの風は冷たい。去年に比べ今年は凧揚げに興じる親子が少ないようだ。
試験場のよこの藪で『ヌルデ』が小さな実をびっしりとぶら下げていました。
ヌルデは「ウルシ科」ですがこの木でかぶれたと言う話は聞きません。
幹を傷つけると白い樹液が浸み出て、この樹液を器具などに塗った事から「ヌルデ」の名が付いたと言われています。
漢字では「白膠木」と書きます。
この木もウルシ科の例にもれず秋の紅葉は中々です。



ヌルデ果実  
タグ :植物


2010年01月03日 Posted by 松ぽっくり at 15:37Comments(0)フィールド

ふるさとの海

 明けて2日本日も晴天、寒さは昨日程ではないようだ。
今日は沼津の実家に年始に行って来ました。故郷の海は穏やかで暖かでした。
10年程前に私が持って行った『ロウバイ』が随分と大きくなって花を付け(花の盛りは過ぎていましたが)
良い香りを放っていました。
ただ株立ちであまり行儀のよくない木なので兄にせん定を勧めました。兄弟姉妹4人、取り留めのない話をして帰ってきました。
帰りの土産に兄が作った大きな大根を一本いただきました。





















ロウバイ


















田子の浦あたりから見える富士山はいつ見ても絵になります。
  
タグ :暮らし


2010年01月02日 Posted by 松ぽっくり at 20:00Comments(0)日々の暮らし

今日の風で

 明けましておめでとうございます <(_ _)>
元日の空は青く澄んでいますが、相変わらず西風が冷たい。
とりあえずフィールドへ、
さすがに人影はまばらです。マフラーをマスクがわりに進みます。
上空ではトビが強風に流されて行きます。
土手の斜面の中ほどに『タカサゴユリ』の枯れ姿が有りました。近づいてみるとまだ少し薄い翼の付いた種が残っていました。この薄い種が下から積み重なっているのでかなりの数になると思います。
この種も今日の風で旅立つ事でしょう。


 今年も多くを望まず、そこそこの成長を目指したいと思います。

タカサゴユリの種
  
タグ :植物


2010年01月01日 Posted by 松ぽっくり at 14:11Comments(2)フィールド