妖しさ

      オオバウマノスズクサ




 午後は様子見に林道を走って来ました。こちらは「ウツギ」が丁度盛り。至る所で白く輝いていた。
少し上に上がると林縁に「ツルカノコソウ」、水の流れる側溝には「ヒメレンゲ」が見える。
 若葉は目に優しく、いい季節です。
帰りみち、垂れ下ったオオバウマノスズクサの中を覗くと花が有った。この花は何度も見ているが、最初にこの花を見たとき「どうして!」と思った、ズングリした「サキソフォン」の様な形もさることながらそのラッパ部に浮き出た血筋の様な模様に何か妖しさの様なものを感じたのだ。
県内では割と普通に見られる、落葉つる性の木本です。

「ウツギ」の花のアップ、花糸に肩が有るのが確認できる。平開しない花の形も!


  
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2011年05月04日 Posted by 松ぽっくり at 19:01Comments(0)下見

夏の気配

     マルバウツギ




「セッカ」や「ヒバリ」の声が絶え間なく聞こえる午前のフィールド。
「ニワゼキショウ」や「コマツヨイグサ」は徐々にその数を増して、夏の気配が次第に広がりつつある。
突き当たりの疎林縁ではマルバウツギが満開になっていた。何処にでも有る木だが花の数が多いので満開になると結構明るく目立つ。
「ウツギ」とよく似ているが、雄しべの花糸に肩が無いのと花が平開する事で識別出来る。

 ガマズミの若葉の上では「コミスジ」が日光浴をしていた、今季初見。


  


2011年05月04日 Posted by 松ぽっくり at 17:32Comments(0)フィールド

蛍蔓

     ホタルカズラ


 曇り空のうえにひどい黄砂でドンヨリとしています。スッキリしません。
急に思い出して少し離れた土手斜面にホタルカズラを訪ねてみましたが、やっぱり盛りは過ぎていて状態の良い花は見つかりません。それと前回に比べ、個体数もかなり減っているのが気になります。
「蛍蔓」は鮮青色の花の色で人気が有り、それ故持ち去られる事もしばしばの様です。
今年はしっかり走出枝を延ばして殖えてくれる事を祈りたい。
名前を「蛍草」と呼んだりしますが、俳句の方では「蛍草」と云うと「ツユクサ」の事なので気を付けたい。

  
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2011年05月03日 Posted by 松ぽっくり at 17:33Comments(0)フィールド

忽然と

         タツナミソウ




  遥か大陸からの嬉しくない届け物、黄砂で山はぼんやりとしている。
一昨日まで気配も無かった斜面にタツナミソウが忽然と現れた!と云うより青紫の色が出るまでは20㌢程の草丈では気付かなくて当然かもしれない。
 昨年も全く同じ日に取り上げているが、今年の方が少し咲き始めは遅いようだ。
花をアップで見ると下唇をベロンとしたが沢山集まったような愉快な花です。
しかし見る人が見ると打ち寄せる波頭を連想する、との事で「立浪草」の名が付きました。

  
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2011年05月02日 Posted by 松ぽっくり at 16:51Comments(0)フィールド

雨なので

         ヤセウツボ


      花にも腺毛が多い


 5月のスタートは朝から一日雨、と云う事で昨日の「アマドコロ」のそばに生えていた
ヤセウツボをアップします。
昨年の今頃も家の近くの草地に現れたのを取り上げていますが、外国産の寄生植物で他の植物の根に自分の根を食い込ませて、そこから養分をいただいて生活しています。
 同じような寄生植物でも海岸や河原などに出る「ハマウツボ」はヨモギ属の「カワラヨモギ」を主に寄生すると云う律儀さを持っていますが、この「ヤセウツボ」はマメ科、セリ科、キク科など様々な植物にとり付いて少々節操に欠ける

 明日は八十八夜、夏の立つ日も近い!  
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2011年05月01日 Posted by 松ぽっくり at 22:53Comments(0)フィールド