一番軽い

       キリ


 土手の脇に1本だけ有るキリ、恐らく自然に生えたものだと思うが、今年は昨年に比べ花の数が少し増えたようだ。
その花も葉も強い西風に千切れんばかりにしなっている。
 元々中国原産だが平安時代、紫は高貴な色とされ、桐はその花の色から宮中にも植栽され、「枕草子」は紫に咲く、風情ある花と記している。
 そしてその材は比重0,3以下と云われ、日本で一番軽く、木目も美しく狂いも少ないのでタンスや琴、金庫の内張りなどに重用される事はご承知の通りです。
 キリはゴマノハグサ科キリ属に分類されているが、研究者の間では「ノウゼンカズラ科」に入れる考えも有ったようです。ただ、最近の新分類法では「キリ科」として独立しています。



  
タグ :植物


2011年05月14日 Posted by 松ぽっくり at 17:27Comments(0)フィールド