かなりの差が

      ウツギ


     ウツギの花は平開しない


 竹林の縁でウツギが咲いています。河原に1本有る「ウツギ」も木全体を白くしています。
1ヶ月程前に林道の入り口付近で満開だったので、場所によって開花の時期にかなりの差がでるようだ。
ウツギの名は枝を切ると芯が中空になっているので「空木」の名が付きました。

 河原では相当数の関係者が集まり大がかりな水防訓練?が実施されており、土手は一部通行が止められていた。そんな中、水門の池の奥ではカメが甲羅干しをしている。
近づくと気配に気づいたとみえ首を伸ばした、その顔には遠目にも赤い筋模様が見てとれる。「ミシシッピーアカミミガメ」のようだ。「ミドリガメ」の通称でペットとして人気の有るカメはこの「子ガメ」です。誰かが飼育に飽きて放したものでしょうか?在来種が圧迫されなければいいのですが・・・・。
                           ミシシッピーアカミミガメ




  
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2011年06月04日 Posted by 松ぽっくり at 17:36Comments(0)フィールド

古い時代に

      ツルマンネングサ




 雨が上がってスッキリと五月晴れ、とはいかないものの薄日は差して結構暑い!
水門の池に「コアジサシ」が一羽飛来し、時折ホバリングを見せているが中々結果にはつながらないようだ。
 池の南側のツルマンネングサは盛りは過ぎた感じだが少しだけ花が残っている。この草は朝鮮から中国東北部が原産で古い時代にわが国にも帰化していたと云われている。都市近郊にも割合多い。
池の周りには同じ「キリンソウ属」は5種有るが少しずつ花期がずれていて一度に咲き揃う事は無い。  
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2011年06月03日 Posted by 松ぽっくり at 16:43Comments(0)フィールド

泡のように

        カワラマツバ




 穂がほうけ始めた「チガヤ」や「コバンソウ」の中でカワラマツバが小さな花を
泡のように付けました。
葉は6~7枚輪生している様に見えますが、本当の葉は2枚でその他は托葉が大きくなったもの、そしてその葉が松葉の様に細く、河原などに多く見られるので「河原松葉」の名が付きました。
アカネ科の「ヤエムグラ属」ですがツルにはなりません。

 いかにもそれらしい空模様が続いて霧雨が落ちて来ました。当分の間こんな空模様が続くのでしょう。


  
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2011年06月01日 Posted by 松ぽっくり at 17:40Comments(0)フィールド

先を越される

      ナツグミ


 水路の脇のナツグミが早くも色付き始めていますが、食べるにはもう少しと云った所。ただ、人間様が食べ頃と思うときは野鳥にも食べ頃、先を越される確率が高いのです。
グミの仲間は根粒菌によって空気中の窒素を固定出来るので、荒れ地でも生育出来る強みを持っている。
「グミ」の名前については諸説あってはっきりしないが、渋みが有る為「えぐみ」から「ぐみ」になったと云う説もあります。
 まる2日、よく降りました!川幅いっぱいに水量を増して川は怒涛の流れを見せています。気温も上がって夏日。

  
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2011年05月30日 Posted by 松ぽっくり at 17:05Comments(0)フィールド

テレトリーを

        ヒナキキョウソウ




 タチアオイの花が咲き始めて、宅地に挟まれた田んぼでも田植えが済んだ。雨の季節も近いようだ。と云いながら昨日も今日も降りそうで中々落ちてこない。
 今年はヒナキキョウソウがテレトリーを広げているようで、意外な所でポツポツと見かける。
土手西側斜面でも5~6本まとまって花を付けた。花は葉腋にそれぞれつくが下部のものはほとんどが閉鎖花で、複数の花が一度に付いている姿はほとんど見ない。
 北アメリカ原産で、在来の「ヒナギキョウ」と花の感じはよく似ているが属が異なり、果実など相違点は多い。
  
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2011年05月27日 Posted by 松ぽっくり at 17:21Comments(0)フィールド

野蒜

      ノビル


      珠芽と花の混じった花序(黒いのが珠芽)


      花だけの花序


 ホトトギスの声が聞こえるようになって、いよいよ草刈りが始まった。
土手の川側の斜面は国土交通省、外側は市の管轄になっているので、大抵の年はずれて始まるが、今年は同時に始まった。
その外側の斜面でノビルが花を付け始めた。今年は春先に味わう事なく過ぎてしまったが花や蕾が出ると、こんなにも沢山あったのかと少々残念な気にもなる。face10
日当たりの良い所では花よりも「珠芽」になる事が多く、花茎に付いたまま芽を出す事もある。
 曇りながら何とか一日もってくれた。
  
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2011年05月26日 Posted by 松ぽっくり at 18:19Comments(0)フィールド

昼顔

     ヒルガオ


 昨日からの雨は予報通り昼前にはスッキリと上がった。
茶の木に「フジ」や「オニドコロ」などと入り乱れて絡まったヒルガオが花を付けた。これも夏を代表する花の一つだと思うが、5月も半ばには咲き始める。
「ヒルガオ」の名は「アサガオ」に対比して付けられたもの。ちなみに「ユウガオ」「ヨルガオ」も有り、朝、昼、夕、夜、とそろっている。
「ユウガオ」はカンピョウの原料にする植物。「ヨルガオ」はアメリカ原産の鑑賞用。
この中で「ユウガオ」だけは「ウリ科」なので花の形が、少々異なる。
 県内、遠州方面には「ヒルアサガオ」の方言名があるらしい。  
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2011年05月24日 Posted by 松ぽっくり at 17:04Comments(0)フィールド

旅の手段は?

        キキョウソウ


 いつも通る土手外側の斜面、「チチコグサモドキ」や「ウラジロチチコグサ」の密生している中にキキョウソウが花を付け始めた。少し離れた水門の池の周囲では確認しているが、この場所では昨年も一昨年も見ていない。
ここまでどうやって来たのだろう?誰かの靴の裏に土と一緒に種がくっ付いて来たのか?
あるいはスズメなどの小さな野鳥が種をついばんでここに糞をしたのか? 1㍉にも満たない小さな種の旅は私の単純な頭を撹乱させてくれる。 北アメリカ原産で、元々は鑑賞用に入って来たようだが・・・。
 朝から曇っているが、雨は降りそうで中々降らない、と思っていたら今降ってきた。
  
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2011年05月23日 Posted by 松ぽっくり at 14:02Comments(0)フィールド

どちらが先?

      ホタルブクロ


    内側の小さな斑点がわかる


 午後になって雨がパラついたり止んだりを繰り返しているが、濡れる程ではない。
突き当たりの崖でホタルブクロが咲き始めている。この草については「夏の草」と云う思い込みがあるので随分早く感じる。
 ホタルブクロの学名は「小さな鐘で花の内側に紫の斑点があるもの」と云う意味らしい。
一方和名の「蛍袋」はこの花に子供たちが蛍を入れて持ち帰ったからと云われるが、
この遊びがこの名を生んだのか、それともこの名が子供たちに遊び方を教えたのか?私は後者のような気がしてならない。
 県内には「キツネノチョウチン」「チョウチンバナ」「ツリガネグサ」などの方言名があり、この草が昔から親しまれてきた事がうかがえる。  
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2011年05月22日 Posted by 松ぽっくり at 20:59Comments(0)フィールド

神話で

      テイカカズラ





 今日も気温は上がって夏日。帽子をかぶっていても日差しが気になるようになってきました。
 突き当たりの林縁でテイカカズラが咲きだした、ツルも細くまだ花の数は少ないが、顔を近づけるといい香りがする。 
 話は飛びますが、「天の岩戸」の神話で「天のうずめの女命」が岩戸の前で面白おかしく踊った際、「ヒカゲノカズラ」をタスキに、「マサキノカズラ」を髪に飾り、笹の葉を手に持っていたといいます。この時の「マサキノカズラ」が現在の「テイカカズラ」だろうと云われています。
 茎や葉を乾燥し、煎じて「解熱」や「強壮」などに使用されるようです。  
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2011年05月20日 Posted by 松ぽっくり at 16:32Comments(0)フィールド

有毒植物

        クララ




 今年もクララが咲き始めた。フィールド内には何ヶ所か有るが、突き当たりの崖の下が一番早かった。
マメ科のこの草は有毒植物で、なめるとクラクラする程苦いと云われる根は駆虫薬に使われる。
漢方では「苦参」と云い、健胃、利尿薬に用いられるようだ。

 近くでは伸び始めた「カラムシ」の若葉が穴だらけになっている。よく見ると
ラミーカミキリが何匹か見つかった。軟らかい若葉をお食事中の様だった。
 このカミキリは元々我国に居たものではなく、明治の初め中国大陸から輸入されたラミー(イラクサ科)にくっ付いて入って来た、と云われている。


  
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2011年05月19日 Posted by 松ぽっくり at 18:31Comments(0)フィールド

真弓

     マユミ


 昨日の雷雨がうそのようにカラッと晴れて気持がいい!
竹林のふちのマユミの花もそろそろピークを過ぎようとしている。
この小さくて地味な花もよく見ると2つのタイプがありこの木は「雄しべが長くて雌しべが短い」タイプ。
秋の紅葉や果実が美しいので公園などに植えられる事がある。実付きの良い木は木全体が赤く見える程沢山の実を付けて中々見事です。
普通葉は無毛ですが、葉裏の脈上に突起状の短毛が密生するものを「カントウマユミ」と云う。これはやや標高の高い所に生えます。



  
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2011年05月18日 Posted by 松ぽっくり at 18:03Comments(0)フィールド

対照的です

     ゴンズイ




 緑が広がりを増してきた河原に白い島を幾つも幾つも盛り上げて「ノイバラ」が盛りを迎えた!
 突き当たりの林縁ではゴンズイが小さな目立たない花を開き始めた。開き・・・と云っても黄緑色のガクも花弁も平開せず、直立したままです。
秋には赤と黒の毒々しいまでに派手な果皮と種のコントラストを見せるのに、花は対照的です。
「ゴンズイ」の名は材がもろくて役に立たないので同じように役に立たない魚「ゴンズイ」の名がつけられたと云う説がある。所がその役に立たないと云われた魚が最近見直されているようだ、毒を持つ刺さえ取ってしまえば煮つけにしろ何にしろかなり美味いらしい。
なんでも「ゴンズイの汚名を晴らす会」なる会を作っている方々さえあると云う。
 世間は広い!そして面白い。face10  
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2011年05月16日 Posted by 松ぽっくり at 17:32Comments(0)フィールド

国際的に

     スイカズラ




 土手下の生垣に絡んだスイカズラが満開になっていた。この花に関しては例年通りと云うかフィールドでは若干早い気がする。
「すいかずら二花づつのよき香り」(素十)と詠まれる様にクチナシに似た香りが有る。
この香りを楽しむ為に花を焼酎に漬けて「忍冬酒」としたりする。
 日本で栽培される事はあまりないが、欧米などでは鑑賞用に植えられたりするようです。
ある大学の先生の話では遠く離れたケニアの首都ナイロビの街角に植えられているを目にした事があるそうです。
 昔の子供のおやつ代わりだった「スイカズラ」も随分国際的になってきた。
  
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2011年05月15日 Posted by 松ぽっくり at 18:12Comments(0)フィールド

一番軽い

       キリ


 土手の脇に1本だけ有るキリ、恐らく自然に生えたものだと思うが、今年は昨年に比べ花の数が少し増えたようだ。
その花も葉も強い西風に千切れんばかりにしなっている。
 元々中国原産だが平安時代、紫は高貴な色とされ、桐はその花の色から宮中にも植栽され、「枕草子」は紫に咲く、風情ある花と記している。
 そしてその材は比重0,3以下と云われ、日本で一番軽く、木目も美しく狂いも少ないのでタンスや琴、金庫の内張りなどに重用される事はご承知の通りです。
 キリはゴマノハグサ科キリ属に分類されているが、研究者の間では「ノウゼンカズラ科」に入れる考えも有ったようです。ただ、最近の新分類法では「キリ科」として独立しています。



  
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2011年05月14日 Posted by 松ぽっくり at 17:27Comments(0)フィールド

白く見える程

      ガマズミ




 よく降りました、でもその割に川の水量は多くない?
強い南よりの風が吹いて気温は急上昇、昨日より10℃以上あがって暑い!
 突き当たりの林縁でガマズミは木全体が白く見える程沢山の花や蕾を付けています。直径5~8ミリ程の小さな花は沢山集まり10センチ程のかたまりになっている。花にはにおいが有り、その匂いで虫を呼び寄せるようだ。
 秋になると真っ赤な酸っぱい実を沢山付けますが、この実をアルコールに漬けると赤いきれいな「ガマズミ酒」が出来ます。

   そばで「ダイミョウセセリ」が翅を休めていました。



  
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2011年05月13日 Posted by 松ぽっくり at 17:04Comments(0)フィールド

ブラシの様な

     ウワミズザクラ




 風が強い、南西の風で気温も上がって汗ばむほどです。
土手もイネ科の葉が背丈を伸ばし、「ウラジロチチコグサ」「チチコグサモドキ」といった外来種も一気に数を増して雑然として来ました。
こうなるとそろそろ草刈りのタイミングが気にかかります。
 畑地の境に植えられているウワミズザクラ、大小取り混ぜて4本ほど有りますが花のタイミングが少しづつずれていて今一番最後の木が盛りを迎えています。
小さな花が密集した花序は沢山の雄しべが付き出て、ビンを洗うブラシのようです。この沢山の雄しべは「バラ科」の特徴の一つでも有ります。
材は床柱や器具材。樹皮は桜皮細工。根は染料と上から下までかなり用途は広いようです。
  
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2011年05月08日 Posted by 松ぽっくり at 17:24Comments(0)フィールド

おびただしい数の

     ツルウメモドキ雄花


     雌花


 草むらに「クサイチゴ」が真っ赤に熟れて微笑んでいました。今季の初物です、早速、一つ、二つ、三つ、と云う事で、5月の旬物、大変美味しくいただきました。face10
 空地の一画、アカメガシワに絡んだツルウメモドキがおびただしい数の雄花を付けています。近くに雌花も有りますが、その数は随分と少ない。
フィールドにはあちこちにこのツルが有りますが場所によって結構開花日に差が有ります。
名前は「ウメモドキ」に似てツル性なので「蔓梅擬」となったらしいが、葉は梅の葉によく似ている。


  
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2011年05月07日 Posted by 松ぽっくり at 17:04Comments(0)フィールド

この一画

     ミミナグサ


 今日は「立夏」、だからと云う訳ではないが、「ノイバラ」や「ノアザミ」の花が目に付くようになって、土手の景色に変化が見えてきた。
 突き当たりの斜面の下でミミナグサが小さな花を付けた。大分前から「オランダミミナグサ」の攻勢に後塵を拝しているが、この一画だけは毎年テレトリーを守っている。
 「耳菜草」の名前は対生して毛の多い葉がネズミの耳に似る事と、若葉が食用になる事から付いたようだ。
 小さな花弁は真中から少し切れ込んで「握り鋏」の様に見える。
       
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2011年05月06日 Posted by 松ぽっくり at 17:13Comments(0)フィールド

夏の気配

     マルバウツギ




「セッカ」や「ヒバリ」の声が絶え間なく聞こえる午前のフィールド。
「ニワゼキショウ」や「コマツヨイグサ」は徐々にその数を増して、夏の気配が次第に広がりつつある。
突き当たりの疎林縁ではマルバウツギが満開になっていた。何処にでも有る木だが花の数が多いので満開になると結構明るく目立つ。
「ウツギ」とよく似ているが、雄しべの花糸に肩が無いのと花が平開する事で識別出来る。

 ガマズミの若葉の上では「コミスジ」が日光浴をしていた、今季初見。


  


2011年05月04日 Posted by 松ぽっくり at 17:32Comments(0)フィールド