成長が早く

       アカメガシワ雌花


      雄花


 天気は急速に回復し昼前には日が差して南西の風が強い。
今年もアカメガシワが花を付けて、1年の半分が終わろうとしている・・・。
日当たりの良い所が好きなこの木は成長が早く、数年で5㍍程の高さになるものもある。
土手下に何本も並んでいる「アカメガシワ」はまだ3㍍程だがそろって花を付けてた。
雌雄別株で、花には花弁が無い。雄花は多数の雄しべが丸くなって小さなポンポンの様に見える。雌花も沢山並んで付き、3つに開いた雌しべの先だけが目立つ。
 ごくありふれた木だが、樹皮を煎じたりエキスを胃酸過多や胃潰瘍の薬としても使われたようだ。

  
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2011年06月21日 Posted by 松ぽっくり at 16:41Comments(0)フィールド

意外に大きい

      ナヨクサフジ


      意外に大きい豆果


 朝からはっきりしない空模様だったが何とか一日もってくれた。
所用で出かけた帰り、遊水池のそばでナヨクサフジがアシに絡みついていた。
盛りは過ぎていて、すでに豆果も出来ている。花は時々みかけるが豆果は始めてみます。
意外に大きくてびっくり!
 ヨーロッパ原産で飼料や緑肥として導入されたものが現在ではほぼ全国的に野生化しているようです。
在来の「クサフジ」とよく似ていますが、花柄がガクの後端に付く「クサフジ」に対し、「ナヨクサフジ」の花柄は少し前にずれてガクの下側に付きます。

 週刊予報を見ると雲と傘のマークがずらっと並んでいる。この時季仕方ない事だが・・・・・icon15
  
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2011年06月19日 Posted by 松ぽっくり at 20:59Comments(0)寄り道

板バネの

      アメリカフウロ(角果)


 雨は期待通り昼前に上がってくれた。このまま明日の夕方までもってくれる事を再度祈ろう。
土手の下でアメリカフウロの角果が思いっきり反り返っていた。
板バネの様に反り返っている部分は始めまっすぐ下にくっ付いているが熟すと1個ずつ上に反り返る、その反動を利用して種を遠くに弾き飛ばす。分布を広げる為の知恵だろう!
 これは「フウロソウ属」の特徴で、在来種の「ゲンノショウコ」も全く同じ仕組みで種を弾き飛ばす。日本産の「フウロソウ属」の種は表面が滑らかだが、「アメリカフウロ」の種は網目状の隆起した模様がある。
    土手の斜面に上がってきた「キジ♂」とばったり出くわした。


  
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2011年06月17日 Posted by 松ぽっくり at 16:56Comments(0)フィールド

タンポポモドキ

      ブタナ


 背の高いタンポポを思わせるブタナ、一番最初に草刈りの済んだ土手の上で早くも小群落を作り花を咲かせている。
一度やそこら刈られてもたちまち復活する逞しさは、熱帯の高地を含めてほぼ世界中に帰化していると云う事がうなずける。
1930年代に札幌で見つかった時は「タンポポモドキ」と命名されたとか、その名は現在別名として使われている。
 雨は思いの外早く、昼前にはパラパラし始めた。願わくば明日の昼頃までに上がってくれる事を祈りたい。


  
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2011年06月16日 Posted by 松ぽっくり at 17:48Comments(0)フィールド

南に多く

      クマノミズキ


     小さな花の集まり


 二日程ご無沙汰している間に、土手の草刈りはほぼ完了していた。昨年は部分的に残した所もあったが、今年は一部の隙も無く刈られている。
そんな中、河原の「オニグルミ」の実は大分大きくなり、その「オニグルミ」と「エノキ」に挟まれているクマノミズキが小さな花のかたまりを枝いっぱいに広げて満開です。
名前の「熊野水木」は三重県熊野に産すると云う事で付けられたが、ほぼ全国的に見られる。ただ量的には南に多く雪国には少ない
花は蜜を多く含み、黒っぽい「蜂蜜」が採れると云う。

お地蔵さん下の藪、ここは草刈り除外地らしく毎年刈られる事は無い。そこの「ヤブジラミ」の小さな花に「ツバメシジミ」夏型♀が訪れていた。





  
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2011年06月15日 Posted by 松ぽっくり at 16:43Comments(0)フィールド

引けを取らない

      テリハノイバラ




 イバラの苑へ踏み込むのをためらっていたがテリハノイバラがそろそろ盛りを過ぎそうなので意を決して進入。
開花直後の花を探している内に案の定、指先とムコウズネに刺の報復を受けた。
海岸や河原など簡単に見られる花だが「ノイバラ」に比べ一回り大きな白い花に多数の黄色い雄しべ、小さくツヤの有る端正な葉。園芸種に引けを取らない清楚な美しさを持っている。
 今年の梅雨はシトシトと降り続かないので助かる。  
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2011年06月12日 Posted by 松ぽっくり at 18:16Comments(0)フィールド

オレンジ色の

      ハゼノキ


      オレンジ色の葯が目立つ雄花


 湿度が高いとみえてジットリと暑い。土手の草刈りも佳境に入ってきて、咲き始めたばかりの「ウツボグサ」も開花後4日であっさりゴミと化した。
 お地蔵さんの上の疎林縁、さすがにここまでは手が回っていない。ハゼノキが黄緑色の小さな花を泡のように盛り上げていた。
ハゼノキは雌雄別株でこの木は雄木、近づくとオレンジ色の葯が目立つ。この比較的地味な花に対し秋の紅葉は美しい。県内、土肥町の日陰山はハゼの紅葉で知られている。
 中国、ヒマラヤが原産とされ、別名が「リュウキュウハゼ」や「サツマウルシ」、これは伝播経路を示すものと云われている。

  
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2011年06月10日 Posted by 松ぽっくり at 17:48Comments(0)フィールド

無防備で

         ネジバナ




 広場や土手にネジバナが咲きだした。この花を見ると暑い夏が蘇る。過ぎた日のボール遊びの最中、汗まみれで倒れこんだ鼻先にネジれていた記憶。
 ラン科の植物は一般的に日蔭を好むものが多い中、この花は炎天下に無防備で立っています。ちょっと変わったラン科ですが、「ひねくれもの」とは口が裂けても言いません!
野の花の愛らしさランキングでは上位に入れたい花です。
 まだ梅雨に入ったばかりで、本格的夏はもう少し先のはずだが気温はすでにそれに近いものがある。
  
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2011年06月09日 Posted by 松ぽっくり at 17:42Comments(0)フィールド

太く短い

         ウツボグサ




 チガヤの穂はほうけて膨らみ、風が小さな種の付いた綿毛をあたり一帯にまき散らして道端には綿ぼこりの様に積もっています。
そんなチガヤに埋もれるようにウツボグサのトップバッターが姿を見せました。
花の咲く前はその気配さえ感じさせませんが、鮮やかな青紫色の花が咲くとよく目立ちます。
太く短い穂に唇型をした花が下から上に順に咲いていきます。
 夏、花が終わると穂はカサカサと乾燥して黒っぽくなるので「夏枯草(カコソウ)」とも呼ばれます。
 例年なら5月の内に姿を見せるので今年は少し遅れた事になります。

  
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2011年06月07日 Posted by 松ぽっくり at 16:35Comments(0)フィールド

内陸の県からは

         シロバナマンテマ




 雨の心配は無く、気温も上がって夏日。
 柳の下の草むらでシロバナマンテマが咲き始めていた。シロバナと云う名前が付いているが真っ白いものはあまり見かけない。色の濃い薄いは有るが大抵薄紅色の花が多い。
 ヨーロッパの原産で北海道から九州まで帰化している様ですが内陸の県からは報告が無いとの事です。
県内では海岸や河原、疎林、道路の中央分離帯、公園、と至る所で見かけ、最近テレトリーを広げているように感じる。萼筒の長い毛がよく目立つ。
 前回取り上げたときは「マンテマ」として載せましたが「シロバナマンテマ」が正解のようです。  
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2011年06月06日 Posted by 松ぽっくり at 17:40Comments(0)フィールド

丸まって

      ウリノキ


 思いの他雲は厚く、らしい空模様でしたが少し山道を走って来ました。
 緑は一段とボリュームを増して、「ウツギ」や「テイカカズラ」の花に混じって「マタタビ」の白く染まった葉も見られる様になって来ました。
林の中ではウリノキの花が咲き始めています。白い棒状の蕾は開くと花びらはゼンマイの様にクルクルと丸まってしまい、黄色い雄しべが丸見えになります。
葉の形が瓜の葉に似ていると云う事でこの名が付きました。この仲間は1科1属20種程の小さな科です。
 明日は「芒種」稲などのノギの有る穀物の種まきをし、カマキリや蛍が現れ始め、梅の実が黄ばみ始める頃。との事ですが現代の農作業は1ヶ月程早くなっている様です。
  
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2011年06月05日 Posted by 松ぽっくり at 23:25Comments(0)下見

かなりの差が

      ウツギ


     ウツギの花は平開しない


 竹林の縁でウツギが咲いています。河原に1本有る「ウツギ」も木全体を白くしています。
1ヶ月程前に林道の入り口付近で満開だったので、場所によって開花の時期にかなりの差がでるようだ。
ウツギの名は枝を切ると芯が中空になっているので「空木」の名が付きました。

 河原では相当数の関係者が集まり大がかりな水防訓練?が実施されており、土手は一部通行が止められていた。そんな中、水門の池の奥ではカメが甲羅干しをしている。
近づくと気配に気づいたとみえ首を伸ばした、その顔には遠目にも赤い筋模様が見てとれる。「ミシシッピーアカミミガメ」のようだ。「ミドリガメ」の通称でペットとして人気の有るカメはこの「子ガメ」です。誰かが飼育に飽きて放したものでしょうか?在来種が圧迫されなければいいのですが・・・・。
                           ミシシッピーアカミミガメ




  
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2011年06月04日 Posted by 松ぽっくり at 17:36Comments(0)フィールド

古い時代に

      ツルマンネングサ




 雨が上がってスッキリと五月晴れ、とはいかないものの薄日は差して結構暑い!
水門の池に「コアジサシ」が一羽飛来し、時折ホバリングを見せているが中々結果にはつながらないようだ。
 池の南側のツルマンネングサは盛りは過ぎた感じだが少しだけ花が残っている。この草は朝鮮から中国東北部が原産で古い時代にわが国にも帰化していたと云われている。都市近郊にも割合多い。
池の周りには同じ「キリンソウ属」は5種有るが少しずつ花期がずれていて一度に咲き揃う事は無い。  
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2011年06月03日 Posted by 松ぽっくり at 16:43Comments(0)フィールド

泡のように

        カワラマツバ




 穂がほうけ始めた「チガヤ」や「コバンソウ」の中でカワラマツバが小さな花を
泡のように付けました。
葉は6~7枚輪生している様に見えますが、本当の葉は2枚でその他は托葉が大きくなったもの、そしてその葉が松葉の様に細く、河原などに多く見られるので「河原松葉」の名が付きました。
アカネ科の「ヤエムグラ属」ですがツルにはなりません。

 いかにもそれらしい空模様が続いて霧雨が落ちて来ました。当分の間こんな空模様が続くのでしょう。


  
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2011年06月01日 Posted by 松ぽっくり at 17:40Comments(0)フィールド

先を越される

      ナツグミ


 水路の脇のナツグミが早くも色付き始めていますが、食べるにはもう少しと云った所。ただ、人間様が食べ頃と思うときは野鳥にも食べ頃、先を越される確率が高いのです。
グミの仲間は根粒菌によって空気中の窒素を固定出来るので、荒れ地でも生育出来る強みを持っている。
「グミ」の名前については諸説あってはっきりしないが、渋みが有る為「えぐみ」から「ぐみ」になったと云う説もあります。
 まる2日、よく降りました!川幅いっぱいに水量を増して川は怒涛の流れを見せています。気温も上がって夏日。

  
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2011年05月30日 Posted by 松ぽっくり at 17:05Comments(0)フィールド

テレトリーを

        ヒナキキョウソウ




 タチアオイの花が咲き始めて、宅地に挟まれた田んぼでも田植えが済んだ。雨の季節も近いようだ。と云いながら昨日も今日も降りそうで中々落ちてこない。
 今年はヒナキキョウソウがテレトリーを広げているようで、意外な所でポツポツと見かける。
土手西側斜面でも5~6本まとまって花を付けた。花は葉腋にそれぞれつくが下部のものはほとんどが閉鎖花で、複数の花が一度に付いている姿はほとんど見ない。
 北アメリカ原産で、在来の「ヒナギキョウ」と花の感じはよく似ているが属が異なり、果実など相違点は多い。
  
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2011年05月27日 Posted by 松ぽっくり at 17:21Comments(0)フィールド

野蒜

      ノビル


      珠芽と花の混じった花序(黒いのが珠芽)


      花だけの花序


 ホトトギスの声が聞こえるようになって、いよいよ草刈りが始まった。
土手の川側の斜面は国土交通省、外側は市の管轄になっているので、大抵の年はずれて始まるが、今年は同時に始まった。
その外側の斜面でノビルが花を付け始めた。今年は春先に味わう事なく過ぎてしまったが花や蕾が出ると、こんなにも沢山あったのかと少々残念な気にもなる。face10
日当たりの良い所では花よりも「珠芽」になる事が多く、花茎に付いたまま芽を出す事もある。
 曇りながら何とか一日もってくれた。
  
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2011年05月26日 Posted by 松ぽっくり at 18:19Comments(0)フィールド

木陰で

      ヒゲネワチガイソウ


      マイズルソウ


 明日からしばらくの間、はっきりしない天気が続くらしい。と云う天気予報に尻を叩かれて、青葉、若葉の井川方面に行って来ました。
両サイドにアクセントを付けるのは白い「ガクウツギ」や赤い「ヤブウツギ」です。
標高が上がるにつれ「ミツバツツジ」や「ズミ」「ツクバネウツギ」「オオカメノキ」などが姿を見せ始めます。カエデの仲間は花が終わっているものが多いようです。
 県民の森まで行くとかなり気温も低く、今頃「タチツボスミレ」や「クロモジ」が盛んに咲いていました。
林縁の木陰ではヒゲネワチガイソウが小さな花をポツリポツリと咲かせ、林の中ではマイズルソウも咲き始めていました。 爽やかな初夏の一日です。



  
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2011年05月25日 Posted by 松ぽっくり at 18:59Comments(0)花を訪ねて

昼顔

     ヒルガオ


 昨日からの雨は予報通り昼前にはスッキリと上がった。
茶の木に「フジ」や「オニドコロ」などと入り乱れて絡まったヒルガオが花を付けた。これも夏を代表する花の一つだと思うが、5月も半ばには咲き始める。
「ヒルガオ」の名は「アサガオ」に対比して付けられたもの。ちなみに「ユウガオ」「ヨルガオ」も有り、朝、昼、夕、夜、とそろっている。
「ユウガオ」はカンピョウの原料にする植物。「ヨルガオ」はアメリカ原産の鑑賞用。
この中で「ユウガオ」だけは「ウリ科」なので花の形が、少々異なる。
 県内、遠州方面には「ヒルアサガオ」の方言名があるらしい。  
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2011年05月24日 Posted by 松ぽっくり at 17:04Comments(0)フィールド

旅の手段は?

        キキョウソウ


 いつも通る土手外側の斜面、「チチコグサモドキ」や「ウラジロチチコグサ」の密生している中にキキョウソウが花を付け始めた。少し離れた水門の池の周囲では確認しているが、この場所では昨年も一昨年も見ていない。
ここまでどうやって来たのだろう?誰かの靴の裏に土と一緒に種がくっ付いて来たのか?
あるいはスズメなどの小さな野鳥が種をついばんでここに糞をしたのか? 1㍉にも満たない小さな種の旅は私の単純な頭を撹乱させてくれる。 北アメリカ原産で、元々は鑑賞用に入って来たようだが・・・。
 朝から曇っているが、雨は降りそうで中々降らない、と思っていたら今降ってきた。
  
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2011年05月23日 Posted by 松ぽっくり at 14:02Comments(0)フィールド